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愛の枯渇

誰かがこう言ったわ
愛とは柔らかい葦を溺れさせて
しまう河だって
またある人はこう言ったわ

愛とは魂に深い傷を残す鋭い
刃物だと

またある人はこうも言ったの
愛とは飢えであり、
満たされることのない
苦しみなんだって

でも私はこう思う

愛は花で そしてあなたは
その大切な種なのだと

傷つくことを恐れているから
楽しいダンスも踊れないでいるのよ

夢から目覚めることが恐いから
小さな夢さえつかめないの

誰かを受け入れることが
できない限り
与える喜びを知ることもできないわ

死ぬことを恐れているだけでは
生きることの意味は決して学べない

夜があまりにも切なく寂しいと
感じた時
そして道が果てなくあまりにも長いと感じた時

きっとあなたはこう思うでしょう

愛とは運や強さをもった人の為のものだと

そんな時ふと思い出してみて
厳しい冬でも
降り積もる雪の下には芽生えを待つ
花の種が

静かに静かに眠っていて
太陽の恵みを浴びると

春には華麗な薔薇の花を咲かせるのだということを

                          「The Rose」より

今地球において、資源や食糧、エネルギーの枯渇が問題視されている。

しかし人類にとって最大の問題は、
愛の枯渇である。

愛に溺れるのも、愛に傷つくのも
愛の枯渇に因がある。

誰かを受け入れることができないことも、与える喜びを知らないのも、
愛の枯渇に起因している。

死ぬことだけを恐れ、生きる意味を
考えないのは、愛の枯渇に起因しているわけである。

愛の枯渇の解消方法は、
両親から注がれた無償の愛に
気づくことにある。
命がけで命を繋いだご先祖の生きざまに思いを馳せ、感謝することにある。

自分自身が、数多の愛を与えられた
存在であると認めることである。

そうでなければ、愛とは運や強さを
もった人の為のものだという思考に
陥ってしまうのである。

まず手始めに、両親の無償の愛を思い出しさえすれば、冬の時期を耐え忍び、自分らしい美しい花を咲かせることができるのである。

だから、愛の枯渇なのである。
これこそ、すべての地球問題に
先立つ重要問題なのである。

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