似姿

多くの詩人が唄ったあなたの似姿を私も唄いたい

咲き誇るつつじたちの片隅に咲く 半ば忘れられた花々

それは探し続けた人が出会える 美しく存在する形象

そこに辿り着いた子どもたちの足跡がある



草叢が光とたわむれ ぽあん ぽあん と輝いている

黄金とたわむれる子どもたち 一匹の儚い生きものさえ

子どもたちにほほえんでいる そして子どもたちを包みこむ

自然たちの永遠の静謐な唄



子どもたちの足跡をたどり 私も彼らと同じところにいきたい

そこに全ての経験を収斂する核心があるから

四季が巡るように 冬を通り春が来るように



私は旅の出発の地に 私の旅の最期の地を見つける

私の心は幼い赤子のようになる

一人の永遠の赤子になる




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