ほとり
千年以上前からほとりに迷い込む人々がいる
まぶしい太陽の肉とふれあう、木の葉とたわむれる優しい風
風は君をほとりに迷い込ませた
不思議で美しい唄が万物から振ってくる
彼はどこにいる
ほとりに迷い込んだ羊達を統べる彼
万物の変形の彼
愛の象徴である彼は、千年以上前からほとりにいる
子供の頃、ほとりに迷い込むことがある
真っ直ぐで澄んだ瞳を持つ子供達
子供達は、ほとりの唄を話している
優しい風の外套を、人々は脱ぎ捨てていく
ほとりを目指す羊の群れはどこへ消えたのか
彼と羊達は、永遠にほとりと運命を共にしている
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