わたしにとって大切なことを伝えなかった日のこと

2018年9月、まる1週間ベトナムに旅行に行った。

ホーチミン

ホイアン

ニャチャン
という、前半パリピからの後半に向けて観光そしてリゾート(ง ´ω`)ว ~♪というコース。

出会いは、「街全体が世界遺産」のホイアン。

日本で言うところの京都的な場所で、歴史的な建物や街並みの中に観光客用のお店が立ち並ぶカワイイィィオイ(ฅ• . •ฅ)ﻌﻌﻌ❤︎ところ。

そんな観光地化された街並みの中に、1人、土産屋と土産屋の隙間の狭い工房で淡々と細かい作業をしているおじさんがいた。
歯科技工士だってすぐに分かった。

うちのパパも歯科技工士なんですが、そのおじさんはパパと全く同じ道具を使って、せっせと蝋を歯の形にしてた。
見慣れた金属のヘラとなんか卓上バーナーみたいなやつを使って、ピンクの蝋をペちペちしてた。
使われていたのはとても古い道具たちだった。多分この人はこうやってここで30年とか40年、歯を作り続けてきたんだろうなと思った。
その年月の間に、この街はどれくらい変わってきたのだろうかと思った。
工房がビックリする程路面に近くて、どうしてここで?という気持ちもめっちゃあったし、「ベトナムの歯科技工士」という存在に興味津々だった。
自然と、仕事見せてください!という気持ちが膨らんだ。

だけど、そのおじさんは結構おじいさんに近い年齢だったし、わたしのカタコトの英語で会話になるか分からなかった。
彼氏と友達が街並みを楽しんでいた。
雨季で雨上がりのもったりした暑さと、永久に飲み続けていた薄いビールのせいでみんな喉が渇いていた。
おじさんと目が合った。
通り過ぎる中、何度も振り返った。
そんな感じでグダグダした色んな気持ちの理由で、結局声をかけずに終わった。

声をかければよかったな、と後悔したのは、それから4ヶ月たった今日のこと。
当時は、残念だったかな?くらいの気持ちだったのですっかり忘れていたのだけど、わたしあの時あの人に「わたしはあなたの佇まいがとてもすき。」ということを伝えたかったんだなぁと不意に気づいて、ちょっと後悔してる。

他人事とは到底思えない人生(妄想)を、そんな生き方をしてきたあなたがすき(曲解)と、伝えていたら。コミュニケーションがとれていれば。タラレバ言えば、ベトナム旅行はただそこへ行っただけじゃない何か別の特別なトリップになったかもしれないよね。

カナダ旅行に行った時、そこで出会った現地民と遊んでみて分かった「This is real Montreal. 」の話と、屋久島旅行2日目でボトルキープしてそこから4日後に送別会してもらうまでの話は、この話と対照的でおもしろいからよく人に話すんだけど、
そうやって、話して聞かせたいと思えるできごとをたくさん引き寄せられたらいいよね。

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