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まえがき|日本のルーツを知ることは、己を知ること|日本の根源・探訪記|

10月頭から3週間かけて、奈良県・吉野を中心に、北は滋賀県・高島から南は和歌山県・那智勝浦、東は愛知県・名古屋、西は大阪府・堺まで、動き回れるだけ動き回ってきました。

▼ 葛城一言主(かつらぎひとことぬし)神社周辺の彼岸花(奈良県・御所市)

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▼ 石舞台古墳(奈良県・明日香村)

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▼ 木曽川と長良川の堤防から撮影した山々(岐阜県・羽島市)

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▼ 琵琶湖・湖北(滋賀県・木之本町)

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▼ 白鬚(しろひげ)神社の鳥居(滋賀県・高島市)

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▼ 熊野へ向かう山道から撮影した風景(奈良県・十津川村)

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▼ 熊野古道・大門坂入口周辺(和歌山県・那智勝浦町)

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▼ 那智の大滝(和歌山県・那智勝浦町)

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▼ 急な山道から見下ろした下北山村落(奈良県・下北山村)

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▼ 龍泉寺(奈良県・天川村)

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▼ 玉置神社の神代杉(奈良県・十津川村)

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大己貴命に与えられた謎解きと文学作品

今回の聖地巡礼でも、私の研究対象である瀬織津姫はもちろん、同じく水女神である罔象女神(ミツハノメノカミ)や吉野金峯山寺・蔵王権現、他にも熊野三神などなど、数多くの神仏様たちとご対面させていただきました。

中でも、大己貴命(オオナムチノミコト)さんは、旅の最後に強烈なインパクトを残してくれました。

旅の最終日、大己貴命に導かれていると感じた私は、時間制限のある中、急遽奈良県三輪山の大神神社(オオミワジンジャ)へ。そこで、私は、ある謎解き問題と文学作品(課題図書w)を受け取ることになります。

通説では、「大己貴命と出雲の神・大国主命(オオクニヌシノミコト)は同一神である」と実(マコト)しやかに言われています。が、しかし、この二神は果たして本当に同一神なのでしょうか?

与えられた以上、この謎は解かねばなりません。導きが必ずあるでしょう。

▼ 大神神社拝殿(奈良県・桜井市)

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▼ 大神神社拝殿の由緒書き

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▼ 玉置山・玉置神社の中腹に座す玉石社の碑

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▼ 玉石社内の3本のご神木と白い玉石たち(奈良県・十津川村)

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旅を導いてくれた役行者と葛城・賀茂氏、そして2人の女帝

大己貴命さん以外にも、今回の旅を導いてくれた、目に見えない存在がいらっしゃいます。それは、修験道の開祖・役行者(エンノギョウジャ)さんでした。

▼ 吉水神社に祀られている役行者さんと前鬼・後鬼像(奈良県・吉野)

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そして、葛城の賀茂氏。私が5年以上前からずっと個人的かつ特別な想いを寄せていた存在。それが、奈良県・葛城の豪族賀茂氏です。賀茂氏は、八咫烏(ヤタガラス)としても信仰されており、300〜400年代の神武天皇の東征を先導した道案内人だったと言われています。

▼ 御縣彦社(ミアガタヒコシャ)のシンボル・八咫烏(和歌山県・那智勝浦町)

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役行者さんが活躍していたのは600〜700年頃のことですが、この頃に登場する女帝・斉明天皇や持統天皇にも目が離せません。その人物像や取り巻く歴史的背景・人物相関図を知ることで、今回訪れた聖地に対して、また違う視点を得ることができると確信しました。

この女帝たちは、奈良県・吉野と水を篤く信仰していました。また生まれながらの巫女体質で、政以外に、祭祀を司ったり、啓示を受け取ったりという役割も担っていたようです。このことから、水女神である瀬織津姫の秘密にも大きく関わっているだろうと私は予測。

そして、斉明天皇が祀られているという陵墓、斉明天皇と持統天皇に所縁ある明日香村の神社を訪れた際に感じた、何とも言えない異様な拒絶感…。

▼ 飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社(奈良県・明日香村)

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▼ 斉明天皇陵・越智崗上陵(奈良県・高取町)

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過去生の因縁なのか?それともご先祖同士の因縁か?あれは何だったのか?

理由を知りたい…。この謎を解くためにも、様々な視点からリサーチして、言語化・記録していこうと思います。


今、日本(私たち)のルーツを知る必要性がある

日本のルーツを知ることは、己のルーツを知ること。

日本のルーツを知ることは、己の足元を見る・地に足をつけて生きる(=グラウンディングする)ことに繋がると、私はわかってきました。また、アイデンティティというものは、歴史、そして地理的環境に強く影響されるということも見えてきました。

日本人は、確固たるアイデンティティの確立を集合無意識レベルで必要としているように私は感じています。

その確立にひと役買うことができるかもしれない…と思い、私の体験をここに書き記していくことに決めました。

日本(己)のルーツをたどる、私の聖地巡礼。今の時点で既に、日本国内では収まり切らない、壮大なストーリーになっていくことが見えております。

リサーチに時間がかかると思いますが、大河の流れのように、ゆったりとした感覚でおつき合いいただければと思います。ぜひ共に参ろうではありませんか。

それでは、いざ出発。

                        2020年11月11日 吉日


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