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【音楽感想】Re:call

(いつもの: この記事は個人の感覚・感想で公式なものではありません)
M3-2020秋にDiPathoSからリリースされた「Re:call」の感想です。

どんなアルバム?

DiPathoSは作曲家のSakamiyaさんが主宰する同人音楽サークルです。2015年かららしいです。ジャンルはデジタルJ-Popになるようです。私の印象としては、naoさんがいたころのfripSideに並ぶほどのエッジの鋭いデジタルサウンドの音楽が作られています。あと歌詞の内容が宇宙とかセカイ系な傾向があります。
DiPathoS: http://dipathos.web.fc2.com/

DiPathoSに専属のボーカルはいませんが、今回のアルバムはDiPathoSの作品に過去に参加していた一花さんをフィーチャーしたものになってます。
一花さんは「可憐」の一言が似合う歌声の方だと思ってます。amalyricsという個人サークルを主宰して、「Bouquet for xxx」というピュアな作品を作る一方で、「アナビスの魔女」というゴシック&トラジェティックな作品も作る面白い人です。

感想

歌詞カードは下記で公開されています(CDについてない)
http://dipathos.web.fc2.com/recall/recall_Lyrics.html

1. Start over agaIn -album ver-
破裂するようなデジタルサウンドと歌で始まるファーストナンバー。DiPathoSらしい煌びやかな音で、ああ始まったなあと感じます。歌詞もまた未来へ歩み出すような力強いものになってます。
「この宇宙へ伝えたい 僕らが奏でるメロディ」

2. GALAXY TEARS
これも歌始まりの勢いのあるナンバーですね。BMPはファーストナンバーよりも速く、星々の間を更に更にと加速していくイメージがあると思います。間奏や終奏のギターソロも格好いいですが、あの速さで弾けるのは相当にヤバイ人でしょう。

3. Stock-bonds of affection-
前のナンバーと打って変わって優しい曲です。(歌詞を見ればわかりますが)「Stock」はストックという花のことのようです。はじめて聞いた……。花言葉は「愛情の絆」とかでのようで、歌詞の内容も愛を誓うものです。副題の「bonds of affection」がそのままの意味ですね。

4. tantalizing heart -album ver-
刺すように叩かれはじめるエレクトリックなピアノの旋律。もがくような恋の詞。激情的なナンバーです。タイトルの「tantalizing」はじれったいとか、焦がれるような気持ちを指す言葉のようですね。このDiPathoSらしいサウンドで恋の歌を作れば、そりゃ焦燥感に満ちた恋になるだろうと思います。

5. 煉情ミスティフィリア
シンボリックなフレーズをところどころに挟んでます。アニソンっぽいですね。歌詞も宇宙というよりはファンタジックな感じです。
「空蝉の大地の下で踊る/煉情の花に赤い蜜を」
曲名の「ミスティフィリア」はどういう意味でしょうか。mistyだと霧深いとかですが、mysticだと神秘的な、であり、フィリアは愛のことだと思いますが。

6. Papilio
Papilioは蝶の種類のことだと思われます。デジタルですがゴシックの趣のある旋律。そして何かを捉えると歌う詞。しかも使うのはリボン。業の深い感じがして凄く好きです。

7. ヴァイオレットディストピア
クラブ的なリズムのあるナンバーです。でもテンポが速いからちょっと違うのか? 今いる場所が「紫色」であり、理想とする場所、宙は蒼のようです。まあ、歌詞のことはあまり考えなくてもいい、ノリのいい曲だと思います。

8. 世界が沈んでも君と共にいられるなら
歌詞はファンタジー風。ゆっくりめのはっきりとしたリズムで、決意的に歌われます。ラストサビのあとにもう2フレーズほど歌があり、ピリオドをしっかりと打つ感じです。

ダウンロード販売は2021年からのようです。

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