見出し画像

【音楽感想】Blanc Noir

(いつもの: この記事は個人の感覚・感想で公式なものではありません)
創作堂さくら紅葉さんからM3-2020秋にリリースされた作品「Blanc Noir」の感想です。

どんな作品?

ボイスドラマ(音声劇)と音楽の作品です。音楽はすべてオリジナルであり、女性ボーカル曲が3曲収録されています。(これを目当てで買った)。劇の方もそれなりに活動経歴のある声優さんたちが複数参加しています。
タイトルのBlanc Noirはフランス語の白と黒と思われます。
ディスク2枚組で、1枚目がドラマ、2枚目がサウンドトラックになっています。(DL販売ではDisc1とDisc2が別売りです)

感想

ボーカル曲の感想のみにさせてもらいます。

2. Colorless World
ジャズバンド風のアップテンポな曲調で、カジュアルかつ退廃的な詞がスタイリッシュに歌われます。ドラマのオープニングともいえる曲であり、世界観を同じにしています。
歌手は綾那という方で、詳細は不明です。おそらくは創作堂さくら紅葉さんとずっと関係がある人で、美少女ゲームの歌も歌った方なのかと思われます。その活動履歴にふさわしいハイレベルの歌唱力がこの歌でもうかがえます。

8. Synethesia
曲名の意味は共感覚を意味するシナスタジアと思われます。ドラマの中でも共感覚はキーワードの一つです。ロックな曲調で詩的な世界観を熱く歌い上げます。
「明日を、今と歌う――残光」
こんな感じで二字熟語の単語でフレーズを締めくくるのって定番だけどめちゃくちゃ熱いし、ロックバンドに絡まるように走るピアノの旋律も私のツボです。
歌っているKOKOMIさんはMISLIARとか以前はAsrielとかのサークルの人で、アニメとかゲームがコアに好きな人なら一度は聞いたことのある方と思われます。こういうロックな曲を歌わせればトップクラスのお方ですね。

15. イデアの偶像
オルゴールの短いフレーズから一気にオルガン調の音色で激しい旋律で持ち上げ、またおとなしめのチェンバロの伴奏で歌をはじめじわじわ持ち上げ、豪奢なサビに突入します。ロックな楽器編成の前2曲からゴシックに切り替えた、分厚く幕を降ろすエンディングともいえる曲です。
歌う葉月ゆらさんは、これまた同人音楽ではかなりの著名人だと私は思っています。作詞では一般流通の音楽でもそれなりに手掛けていると思います。私の同人音楽人生の初期からこの人は好きです。ゴシックな歌といえば葉月ゆらさんですね。また葉月ゆらと関わりの深い作曲家のDropさんもMIXで参加しているようです。


boothもあると思いますが、DLSiteでDL販売されています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?