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【音楽感想】bibliograph

(いつもの: この記事は個人の感覚・感想で公式なものではありません)

先日感想を書いたairy birdの「永遠の砂時計」のほかに、もう一作出していたのでそれの感想です。
miaさんは多作ですねー。本人もかなり大変だったと言ってますが。

「biblio」という言葉のとおり、図書館や本をテーマにした作品集です。

感想

2. bibliograph
エスニックな弦の音から始まる表題曲。メジャーの音楽ではあまり聞かない音階の階段を進むように展開する歌。作曲しているのはオッカさんです。オッカさんのことは先日感想を書いた「Baby Romantica」で触れましたが、こういう不思議な明かりがともったような音楽はオッカさんらしいと感じます。
「誘うビブリオ/文字の泉へと浸って」

3. Historia Melodium
まるでファンタジーの大作の表紙を開くように、壮大な音色で始まります。この曲の作曲はruhaさんです。ruhaさんは先日感想を書いた「双奏のフィオルヴィート」の作詞作曲歌唱をしたりしている人です。こういう民族音楽っぽい曲はトップクラスだなあと思います。

4. 瑠璃蝶の月影
静かな和風のトラックです。言葉遣いも少し古風ですが、ピアノの旋律が入ってたりして、時代としてはいわゆる「大正」とかそういう時代を感じさせます。「升目」などという言葉から、原稿用紙と向かい合う文豪的な姿を連想させる歌です。

5. きらめきのかけら
ピアノを中心としたいくつかの楽器でシンプルなメロディーを奏でる可愛らしい一曲です。おとぎ話やメルヘンの本のイメージですね。
miaさんというと私は「三毛猫探偵と午前0時の時計台」から入ったので可愛い感じの歌のイメージが強いのです。なのでこういう曲が一番miaさんらしいなと思います。
また作曲しているのは奏月すいむという方です。すいむさんは先日感想を書いた「夏風の余韻」のそらさんと、如月梢さんと3人で「baletta*」という音楽ユニットを作っていたりします。メルヘン(ちょっとダークな面もあり)な曲で、なおかつ深みもある曲がすいむさんらしいなと思います。

6. empty book
最後のトラックにして寂し気な歌い出し。歌詞は短く、幻想的な間奏が美しい。タイトルのとおり、まだ何も書かれていない本、「白いページ」であり、締めくくりの曲ではなく次の物語を暗示させる曲なのです。



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