おっさん赤ちゃん誕生秘話
ご存知ない方もいると思うが去年のネタの
僕らの代表作は
おっさん赤ちゃん、芸人の彼女、おっさん女子だ。
おっさん赤ちゃんはTHE MANZAI、芸人彼女はM1準々決勝、おっさん女子はM1決勝で披露させていただいた。
どれも僕らの中では好きなネタ。自慢するのであれば去年の春にはもうこの三つのネタは出来ていた。もちろん完成形ではないが今年はこのネタだなと思えるレベルではあった。
春には出来てるというのは凄く早い。夏休みの宿題が夏休み初日に終わってるようなものだ。夏休みの宿題が1日目に終わってるなんてあの頃で言えばヒーローだ。
そう、私達はヒーローであった。誰かを助けたりはしない自己満ヒーロー。
異常である。
ただその異常にももちろん先駆者などはたくさんいて当時のブラマヨさんも春には出来ていたと聞く。それを冬まで隠していたというのだから凄すぎる。
ブラマヨさんが凄いのはあのクオリティーが春に出来ていたというのが凄い。
僕らは完成形にほど遠かったので。
なので本当はただの自己満ヒーロー見習いだ。
なぜ僕らはそんなに早かったのか?その理由として考えられるのは2018年M1準決勝で負け2018年M1決勝が終わった次の日には新ネタ作りを始めていたからだ。
もちろん負けた直後に良いネタなんかは出来るはずもなく、ただボロボロの脳味噌と身体を引きずりながら前に進むことに僕は意味があると思ってたからだ。
今思うとそんな次の日にやってる俺ってカッコいいみたいなキモナルシスト根性があったのかもしれない。このキモナルシストのおかげでネタが出来れば万々歳だ。
それでも周囲にはそんな次の日に良いネタなんて出来るわけないだろうと
馬鹿にされていた。
ただ僕は出来るわけないだろう?なら出来る可能性もあるだろう。その少ない可能性に賭けていた。しんどい作業であるが2019の年末に笑えるならそれで良い。
しんどい思い出をつまみに酒を飲んでやろうじゃないか。なあキモナルシストよ。
人生なんてそんなもんだ。
ただ流石のキモナルシストでも心が折れかけたことがあった。
1月に新ネタを7本下ろした。だがどれもウケなかったのだ。最悪である。2019年の年末に笑えるはずないレベル。原因は分からない。
ただ一つ思い浮かんだのはM1の次の日に新ネタなんて考えたからじゃないか。それしか理由が思いつかない。皆が言うように休んでおけば良かったんだ。心からキモナルシストを憎んだ。
そう、僕の信念の刃は脆い。
だがこんなことに負けてはいられない。年末に笑うんだ、年末に笑うんだ、年末に笑うんだ、年末に笑うんだ。心に言い聞かせた。そして僕の脆い信念の刃を負けず嫌いという石で必死に研いで3月の単独の準備に歩み始めた。
ここでまたストップがかかった。面白い新ネタのアイデアが出ない、、、全くもって出ない。それをまたもやM1の次の日に休まずネタ作りをしてたキモナルシストを睨み付けていたそんな折である。
おっさん赤ちゃんの産声が聞こえたのは、、、
そもそも僕らのネタ作りのやり方は、
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