コーヒーサードウェーブ in インド
“ 成長を続けるインド “
伝統的な文化や昔から変わらない風習がピックアップされることの多いインドですが、人口の増加・経済成長と共にありとあらゆることが日々成長しています。
コーヒーカルチャーも同様で、都市部を中心に新しいカフェが日々数を増やしています。今回は、2020年現在のインドコーヒー事情をお届けします。
“ 新しい時代の幕開け. . . “
2000年ごろ、世界では『 コーヒーサードウェーブ 』の波が来ていました。ブレンドではなくシングルオリジン、コーヒーそのものの味がフューチャーされ、エスプレッソマシンではなくハンドドリップで淹れるスタイルが再びやってきました。また、従来の深煎り焙煎ではなく浅煎り焙煎にすることで、コーヒーが持つ本来のフルーティさや産地・品種・精製方法の違いによって生み出されたそれぞれの個性を楽しむスタイルが確立されました。『スペシャリティーコーヒー』『カップオブエクセレンス』などの言葉とともに、高品質なコーヒーをより良い抽出と空間で楽しむことが流行となりました。
一方その頃インドでは. . . 。
都市部については流行に敏感な若者や富裕層も多くカフェを利用する人々も着実に多くなっていました。しかし、郊外の町や貧困な地域では古いしきたりもまだ根強く、「若い男女がカフェでお茶なんて、、」とあまり良いこととはされていませんでた。都市部といっても広い広いインドですからそれもほんの一部、ほとんどの地域がカフェ文化に馴染めているとは言えないような状況でした。ですので、「コーヒーサードウェーブ. . . ?」まだまだインドには届いていませんでした。
そしてついに、
2012年、スターバックスが首都デリーに1号店をオープンさせました。お店には凄まじい人が押し寄せ列を作りました。
そこから少しずつ『カフェでコーヒーを飲む』ことが流行し始めました。
“ 流行の先駆けとなった青 “
スターバックス1号店がオープンした翌年2013年、ついにインドにも「コーヒーサードウェーブ」の波がやってきます. . .!!
その先駆けになったお店が『BLUE TOKAI COFFEE ROASTERS』です。
このお店は、「コーヒー生豆をインド各地の農園から仕入れ、自家焙煎をし提供する」それまでのインドのカフェにはない新しいスタイルでした。
驚きかもしれませんが、2013年にして焙煎機を所有するカフェがはじめてできたんです. . . !?
2020年、今では首都デリー・ムンバイ・バンガロールなど20店舗あります。
“ なくなってきた時差 “
2020年現在ではブルートカイカフェのような自家焙煎をするカフェもどんどん増えてきました。プアオーバーやフレンチプレス・サイフォンなど、抽出方法を選んで好みのコーヒーを見つけるなどいろいろな楽しみ方も出来るようになってきました。日本や他国との違うのは、ラインナップのコーヒーが全て国産(インド産)という点です。通常だと国別で味わいが変わりますが、インドの場合は「農園別」になります。ほとんどがウォッシュド製法ですが、中にはナチュラル製法もあります。農園別で自分の好みのコーヒーを見つけるのも生産国ならではですよね。
また、SNSなどの発展により世界との流行に時差がかなり少なくなってきました。
今日本や世界で流行しているビーントゥバーチョコレートなどがそうです。
コーヒー以外のドリンクやフードにもユニークなものがたくさんあります。インドらしいスパイスやハーブを組み合わせたアレンジドリンクや、最近流行りのヘルシー志向のスイーツなどもあります。そば粉を使ったクッキーなんてのもあったりします。
インドのカフェに行った際には是非いろいろ試して楽しんでみてください。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
次回は、『 インドのコーヒー業界 』についてです。
お楽しみに:)
Instagramもしています
https://www.instagram.com/merthi_coffee_2017/
ご興味あるかたは覗いてみてください;)
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