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結婚、ドライブ、そして人生の指針

皆さんにとっての音楽はどんな存在ですか?

私にとっては、生きる指針であり、元気をもらえるサプリメントであり、楽しい時も悲しい時も気持ちに寄り添ってくれる友人のようであり、時に記憶や感情と結び付いて彩りを添えてくれる、無くてはならない存在です。

noteさんが「note CREATOR FESTIVAL」の開催に併せ、「#スキな3曲を熱く語る 」という企画お題を、Spotifyさん後援で募集されているということで、私もムクムクと湧き上がってきた音楽に対する思いを少しだけ記してみたいなと思います。

#1 Change (Feat. Akon, Diddy & Mary J. Blige)/ T-pain

アメリカのシンガーソングライターT-painの曲です。日本でも2008年にこの"Change"が入った3rdアルバムがリリースされています。

T-painと言えばそのロボットのような声が特徴的ですが、これはauto-tuneというソフトウェアを使用して加工しているようで、テクノミュージックの元祖とも言われているとか。

まだ日本でガラケーが主流だった頃、着信音の代わりに歌を流す「着うた」が流行りましたが、T-painはアメリカで"King of Ringtone(着うたの王)"と呼ばれるほど、着うたが売れることで有名だったそうです。

この"Change"は"Change the world"という曲のサンプリング曲です。

"Change the world"は、1990年代のアメリカで、3名のシンガーソングライター(Tommy Sims、Gordon Kennedy、Wayne Kirkpatrick)によって作られました。世界的にはEric Claptonによるカバーの方が有名かもしれませんが、元は女性歌手であるWynonna Juddのアルバム曲としてリリースされていて、原曲の方はWynonnaの低音ボイスが格好いいです。日本でも多くのアーティストがカバーしているので、耳にしたことがある方も多いかもしれません。

話は戻りましてT-painの"Change"ですが、この曲は、10年ほど前、私自身の結婚式の入場の際に掛けた曲です。

さぁ結婚式で流す曲を決めようという話になり、主人と二人お互い好きな曲を持ち寄ったのですが、生粋のミスチルファンである私は、もちろん、大好きなミスチル曲を複数候補に挙げました。全部ミスチルの曲だったかもしれません。一方の主人は"Change"を中心として洋楽が中心だったように思います。

入場以外にも、新郎新婦の衣装替えや、家族への手紙を読む際のバックミュージックなど、複数の音楽を選ぶ必要があり、一枚のCDに全ての曲を落とし込む必要がありました。そういった作業は主人が得意なので、編集作業は主人に一任。

で、結果どうなったかと言うと、

「ミスチルの曲は全て開演前の待ち合い曲にしておいたよ!」と報告が。

え?とは思いました。え?全部?思い入れのある曲たちがたくさんあるんだけど、全部、前座的位置付け?いや確かに、確かに洋楽の方が方が式への溶け込みやすさはあるかもしれないけれど、全部??

声には出さなかったものの、私の心の動揺を感じ取ったらしい主人は

「だってさ、ミスチルの曲を聞いてリラックスして待っていてほしいじゃん」

なるほど、確かに、確かに、確かにね。なるほど。。。。

当時の私は、とにかく些細なことで荒波を立てたくない、と思っていたので、まぁそんなものかと思ってやり過ごしましたが、今なら、納得いくまでゴリゴリ交渉するかもしれません(笑)

ただ、夫とミスチルの名誉のために付け加えておくと、主人もミスチルのことは好きですし、後で式に参加してくれた友人から

「待っている時にミスチルの曲が流れていて、らしいなと思ってほっこりしたよ」

と言ってもらえました。

「流れてくる曲全てがミスチル」という方がインパクトもあるし、待っている時の方がゆったり曲に耳を傾けてもらえるし、主人の読みは間違っていなかったのかもしれません(笑)

"Change"は、こうした一連のエピソードが蘇ってきて、なおかつ、私自身も聞いていて大好きになった、大切な曲です。

歌詞も素敵です。
"Change the world"と共通部分のサビ歌詞はこんな感じです。

If I can change the world
もし僕が世界を変えられるなら
I would be the sunlight in your universe
僕は君の宇宙の太陽になるよ
You would think my love was really something good
僕の愛が本当に良かったって気付くよ

まぁこれを踏まえたら、一連のエピソードも全て水に流してあげようと思えるところです(笑)

#2 Mmm Yeah(feat.Pitbul)/Austin Mahone

現在25歳になるAustin Mahoneが歌うこの曲は、娘がまだ2−3歳の頃によく車の中で掛けていました。Pitbulとのフィーチャリング曲だけあって、アップテンポのダンスミュージックで、ドライブに最適な1曲です。

サビの"Mmm Yeah Yeah"の部分を「んー、んー、ゲー、ゲー」と歌っていた娘を思い出します。そんな娘も、もう9歳。当時のことを話すと「え、そうなの?」と、本人は全く記憶にない様子。この曲を聞くと、本人は忘れてしまっていても確かに存在していた時間をクリアに思い出し、懐かしい気持ちになります。

Austin Mahoneがどういう経緯でメジャーデビューしたのかについては知らなかったのですが、今回調べてみたら、You tubeに動画を投稿したことで、そこから実力が認められて人気に火が付いたようです。アメリカ版・藤井風さんなんだなと、納得しました。

歌詞を聞いていると、そっか、残念だったね。。と笑ってしまうような内容ですが、それがまた面白い。

When I saw her
Walking down the street
道を下る彼女を見た時
She looked so fine
ものすごくイケてたんだ
I just had to speak
話し掛けずにはいられなかった
I asked her name
彼女の名前を聞いたんだ
But she turned away
でも彼女は振り返って行ってしまった
As she walked
歩く彼女を見ながら
All that I could say was
僕が口にできたのは
Mmm mmm, yeah yeah
Mmm mmm, yeah yeah....

#3 Simple/Mr.Children

好きな曲は選ぶのに困るほどありますが、やはり、最後の1曲にはミスチルの曲を。

ミスチル(Mr.Children)との出会いは中学生の頃でした。

CDショップで何かいい曲ないかなー?と探していた私に、兄が「これいいよ」と言って渡してくれたのが「CROSS ROAD」のシングル。そこから好きになって、今に至ります。

いつもいつも、ミスチルを聞いていました。

受験勉強をしながら、大学へ向かう電車の中で、就職活動をしながら、会社へ向かう道の途中で。。

結婚をしてから、ドライブなどで一緒に過ごす時間は主人の好きな曲も聞くようになり、ミスチルだけを聞く時間は減ってしまいましたが、迷った時や考え事をしている時、ふと降りてくるのは圧倒的にミスチルの歌詞です。

私の中では生きる指針であり、元気をもらえるサプリメントであり、無くてはならない存在です。

数ある楽曲の中でどれを選ぶのかがまた難しいところですが、7枚目のアルバム"Discovery"に収録されている"Simple"を。

愛の歌でもあり、人生の決意表明のようでもあり、優しく軽やかで、でも力強いメロディーと歌詞が大好きです。

"探してたもんは こんなシンプルなもんだったんだ"

という歌詞は「自分に正直に、シンプルな選択をする」という自分の指針にもなっています。

もちろんこの曲も、結婚式の楽曲リストに入っていました。
やはり人間、なかなか忘れることの出来ない記憶というのはありそうです(笑)

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