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デジ同人の始め方①

はじめまして。ほしよだかと申します。副業でBLエロ漫画をDL同人で売ってる漫画屋です。

今年(2022年8月)初めて同人誌を作りました。たくさん売れたりしてません。つまり何も成し遂げていないという事でご覧いただいてる方に講釈を垂れる資格を持っていない人です。

ただ、何年も同人誌を作りたいと思い続け、行動を起こし形にはできました。

やってみると同人誌を実際に出すのって結構大変でした。それで、形にするまでのノウハウだけは得たので同人誌を作ってみたいけど右も左もわからない人に向けて僕の事例紹介とおすすめのやり方などを書いていきたいと思い記事にしようと思います。


1.漫画屋さんを目指す

漫画を描き始めたのは2018年1月です。当時僕は39歳。子供の頃無邪気に漫画家を夢見た時期があり、全く絵が描けないわけではありません。

若いころ大変お世話になったBL同人誌を今度は作る側に回り、若い人の役に立てば良いと思い始めたのでした。

2.無謀な戦略と特訓プラン

圧倒的な知識と経験不足で何故行動に移したかと言えば淡い皮算用があったからです。

使うことはありませんでしたが興味はあって液タブやクリスタなどのソフトも買っていたため、貼るだけカンタン素材や、素体が描けなくても3D人形があることは知っていたためです。

声を大にして言いたいのはこれらのお陰でこんな状態の素人でも同人誌は作れたという事です。興味あるだけの未経験者でも絶対作れます。やりましょう!

3.特訓

とは言え四半世紀のブランクのある僕の絵は自分でわかるほど時代遅れの画風、まとまったページ数を完成させたこともありません。BLも描いたことが無く、紙にペンで描いた経験しかないのでデジタル移行のため操作も覚えながらです。まずは練習してからチャレンジしたかった。

パパと淫魔1話 とんと見なくなった鼻の表現

このような「まだまだ同人誌なんて・・・」という状況の方にオススメなのがpixiv投稿です。特にエロ漫画を容易に発表できる媒体は少なくメチャクチャおすすめです。

4.Pixiv漫画の企画

ジャンルは先述のようにBLエロ漫画で発表先はpixivで決まりました。制作にあたりどんなに不満足な出来でも恥を忍んで必ず発表する、要は完走が最優先というのを心に刻んでから臨みました。

下手で当たり前なわけです。ハードルを下げられるだけ下げて作り上げる事だけを考えないと前に進めないのはノウハウ本を見るまでもなく自分でわかっていました。

同人誌と違いpixiv投稿は読んでくれる人がお金を払うわけではない、という気持ちが余計な気負いを大いに軽減してくれました。

5.ネーム

ペース配分も何もわからないのでベッタベタな展開とキャラデザインで連載形式とし、自分で決めたページ数に達したら1話終わりというユルユル加減でネームも無しにいきなり描き始めました。

ページが余ったらコマをデカくして強引に終わる

プロットやネームなど、教本に書いてある事がわからなかったり、重荷に感じるならそれすらひとまず棚上げしても大丈夫です。
作っていくうち、頭の中だけではストーリーを抱えきれなくなり、「描いちゃったけど事前にこうしておけば良かった」と黙ってても思うようになると思います。

実感してから自分なりにネームなり何なり作り方を編み出していくべきです。教本は教本を書いた人のやりかたで、必ずしも自分に合ったやり方ではないのです。

6.習作「パパと淫魔」

2018年1月から2021年12月までのほぼ丸4年間をかけて24ページ×18話を描きました。

どんな漫画だったかは、いまだにpixivに公開し続けてますのでそれを見ていただくとしてこれを描いて良かったことは、完成させることの重要さがわかった、これ一つに尽きます。

絵やハナシのスキルは漫画の根幹だとは思いますが、完成させない限り自分で反省点を考えにくいんですよね。人に意見を求めようもありません。とにかく「漫画が描ける」と「完成させることができる」とは、一部重複はしていますが別のスキルだという事を理解するには描いて完成、また描いて完成というサイクルをある程度繰り返さなないとわからないことでした。

逆に悪かったことは、練習に4年は長すぎだろという事です。
「納得のいく作品を作れるまでは参戦しねぇぜ(ドヤ顔)」

・・・・・

最初はそうだったかもしれませんがモタモタ続けるうち、いつしか漫画を描く行為が形骸化してしまい練習作だったのにそれを続けることが目的にすり替わってしまったと同時に目標も見失い迷走する羽目になったのでした。
その軌道修正の様子を次の記事で書きたいと思います。

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