[Day.23] 3人のレンガ職人(イソップ童話)

こんにちは。チャレンジ23日目です。

今日は僕が好きな話をシェアしようと思います。物事に取り組むにあたってとても参考になるというか、勇気づけられるイソップ童話のお話です。

昔々、中世ヨーロッパのとある町はずれの道を旅人が歩いていると、一人の男がぶすくれた顔で(※ちょくちょくオリジナルな表現入れてますが、大筋は同じです)、レンガを積んでいました。旅人が男に向かって、「何をしているんですか?」と聞くと、男は

「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだ。俺は朝から晩まで一日中こき使われてレンガを積まなきゃならないんだ。こんな仕事辞めちまいたいが、仕方ないからやってるのさ」

とぶっきらぼうに答えた。旅人は「そうですか。大変ですね」といって先へと進んだ。

旅人が少し歩くと、別の男がせっせとレンガを積んでいた。旅人が、男に向かって「何をしてるんですか?」と尋ねると、その男は

「私はここで大きな壁を作っているんです。それが私の仕事なんです」

旅人が、大変ですね、といたわると、

「いえいえ、なんてことはないですよ。私は一生懸命働いて家族を養っていかなくてはいけませんからね。いまはどこも不景気で、こんな重労働でも働けるだけありがたいってもんです」

とその男は答えると、またせっせとレンガを積み始めた。旅人はまた先へと歩を進めた。

さらに先へと歩いていくと、別の男がいきいきとした表情を浮かべて、一心不乱にレンガを積んでいた。旅人はその男に「何をしてるんですか?」と尋ねると、その男は目を輝かせながらこう言った。

「ぼくは、歴史に残る大聖堂を創っているんです」

旅人が「それは大変ですね」と声をかけると、男は少年のような笑みを浮かべてこちらを振り返り、こう言った。

「とんでもない!ぼくが創っているこの大聖堂では、毎日たくさんの人が祈りを捧げ、罪を改めるんです。完成するまで100年はかかるでしょう。そんな仕事に携われて、ぼくはとても幸せなんです」

旅人は男と握手を交わすと、再び歩みを進めはじめた。

というお話です。とても好きな話なんですよね。この話には続きがある(オリジナルかどうかは不明)そうなんですが、ぼくはここまででいいです。

大聖堂という大きな目標でなくても、きつい・地道な作業の先に何か実現したいことを思い描くのはとても大切なことだと思います。”意味づけ”ともいえるでしょう。もちろん、スティーブ・ジョブズの言うように、「何に役に立つのかは度外視して、今興味あることに全力を注ぐことで将来それが意味をなすものへと変わるかもしれない」(connecting the dots)というマインドも必要です。必要に応じて今と未来を行き来するのがいいかもしれませんね。

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