年末恒例イベントの1つに、「履歴書・職務経歴書のアップデート」の追加をオススメします!
今年も残すところあと僅か。
クリスマスが終わると、一気に年越しの雰囲気に突入する街の景色も嫌いじゃないです。
街並みは”洋”から″和″へとガラッと切り替わる、この潔さも気持ち良いし、
Merry XmasからHappy New Year までの数日間は、フワフワとした何とも表現難いけれど、時間軸の狭間のような感じがあって、またそれも心地良いです。
この時間軸の狭間のようなフワフワした時間を、ただボーッと過ごすのももちろんアリですが、ゆったりと落ち着いて過ごせるからこそ、これまでを振り返り、これからに想いを巡らせる時間に使ってみるのもオススメです。
そんな振り返りの年末。
僕がここ8年ほど続けていることがあります。
それは、履歴書・職務経歴書をアップデート(更新)することです。
「ん?毎年転職考えてるの?」
そう思われた方もいるかも知れません。
履歴書・職務経歴書のアップデートとなると、「転職活動に必要」と思われがちです。もちろん、転職活動時には、過去に使ったものをそのまま代用する訳にはいきませんので、職歴や経験の追記などおのずと必要になります。
ただ、転職を考えていなくても、少なくとも年に1回は履歴書・職務経歴書のアップデートを行うことを、僕はオススメしています。
また、年末の振り返りを行うこの時期が、1年の成長をしっかりと確認し、記録することが出来るので、タイミング的にもベストな時期だと思います。
定期的にアップデートするメリットを、シンプルに2つ紹介します。
メリット①:成果や実績の可視化ができる
振り返る中で、この1年の成果や実績、成長や改善点を確認することが出来ます。
色々なことがあった1年だったけど、実際、履歴書・職務経歴書に記載してみると1〜2行で完結してしまったり、はたまた過去の成功事例と比較して、直近はあまりチャレンジ出来ていないことに気付いたりと、自分自身の成長幅を測ることが出来て、結構面白いです。
また、はたと気づかされることで言うと、とても忙しい1年で色々なことにチャレンジしたけど、ほとんどが進行中や仕掛かり中のことばかりで、成果や実績までには至っていないことが明らかになることです。
この現象を僕は「プロセス沼状態」と呼んでます(笑)
色々ともがいているのに経過や過程のプロセス中で、なかなか浮上できずに結果がお目見えできていない状態です。
職務経歴においては、「こういうことをやってきました」では不十分で、「その結果、どうなりました」までがセットになります。
スタートを切ったものの、結果はどうであれゴールできていない状態だと、書けるものも書けなくなってしまいます。
ここが明らかになることで、年明け早々にやることが明確になる利点もあります。
もうひとつオマケで言うと、この作業(振り返り)が期末の目標面談にも活きてきます。MBOやOKRといった人事制度で評価を行われている企業が多いかと思いますが、その際に使用されている評価シートを埋めることにも役立ちます。
メリット②:チャンスを取りに行く準備ができる
転職は考えていなくとも、転職サイト等に登録している履歴書・職務経歴書を更新することで、スカウトが増えたりと(または減ったりと)、経験と加齢に伴うマーケットバリューの定点観測も可能となります。
更には、ここ数年続いている売り手市場も後押しし、憧れていた人気の業種や職種のポジションの新規募集が出た際は、ライバルがせっせと履歴書・職務経歴書の更新作業をしている中、すぐさま応募が可能となります。
経験上、新規ポジションの採用数は若干名がほとんどで、良い人材がいれば他社とのスピード勝負になるので、比較などに時間をかけずエントリーの早い方から順に会っていく(面接していく)傾向にあります。
面接に進めれば、直接、志望動機や熱量、スキル・経験を具体的に伝えることが可能となり、かなり有利に立つことが出来ます。
特に年が明けて、次年度(大体の会社は4月から新年度)に向けて採用を強化する会社も増えてきます。
今の仕事にある程度満足していたり、しばらくは今のままで、と考えていたとしても、更に理想な仕事や環境、処遇を得られるチャンスが飛び込んできた際、すぐに動けるか動けないかは、キャリア形成において、大きな分かれ道になってしまうことも。
「チャンスの神様は前髪しかない」とも言われます。
(掴もうと思ったときには、すでに過ぎ去っているという例え)
キャリアの棚卸しの意味でも、年に1回、特に年末のこのタイミングでの履歴書・職務経歴書のアップデートは、本当にオススメです!
僕はこれまで人事として、数々の採用面接(面接官)を経験してきており、数千人の履歴書・職務経歴書に目を通してきています。
「魅力的な履歴書の書き方」については、得意な領域でもあります。
もう何年も見直していないといった方や、どうやったら自分の魅力が伝わる履歴書・職務経歴書が書けるのか悩まれている方など、ご相談もお受けできますよ〜^^
英文履歴書を表す“CV”は、ラテン語のCurriculum Vitaeの略語となります。
英語になおすと、”course of life”となります。つまり”人生の道筋”という意味です。
それが転じて「今までの人生を記載したもの」=「履歴書」と言う意味として使われるようになったそうです。
「人生の道筋」と考えると、ただただ転職活動だけに使う書類と捉えるのは、何だか勿体ないですよね。
それでは、今回はこのくらいで。
皆さま、良いお年を!
*INAZUMAN*
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?