見出し画像

たくさん試合をすることの効用

 僕は以前から、日本のテニス環境の試合の少なさについて触れてきました。個人的な意見としては、過度なプレッシャーがかかる状態でなければ、練習よりも試合を増やした方がいいという考えです。もちろん、改善点が明確になり、プランを組んで取り組むような時は例外です。

過度なプレッシャーというのは、ランキングを意識しすぎてしまうことです。いくら試合数が増えても、良いテニスにチャレンジできない状況であればテニスは固まるばかりです。試合をたくさんこなすことの効用としてあげられるのは、
なんとかする能力の向上
です。

 結局は、テニスの上手さ、強さに加えてこの試合中の胆力とも言える能力がないと、戦いきることはできません。以前、スペインのコーチと話している時に、スペインテニスの強さについて言及したところ、その答えは、
対応力の高さ(バリエーションの多さ)
でした。

体力やスピンの量などではなく、対応力の高さがスペイン人選手の強さの秘密だというのです。

 僕のイメージを見事に言語化してくれたと感じました。

なんとかする能力=対応力の高さ

です。試合中は、様々なプレッシャーがあり、思うようにプレイできません。そのことを練習と違って試合は緊張するなどと表現しがちですが、実際には様々なプレッシャーへの対応力不足が原因であり、その対応力を磨くために練習していると言っても過言ではないのです。

画像1

試合を多くこなして、たくさん負けて、困難な状況を経験する。そこで感じたプレッシャーを克服するために練習で技術を身につけます。なんとかすることに具体性を求め、先回りしてその技術を練習するよりも、たくさん試合を経験してまずは、困難な状況でフリーズせずに、もがく能力を身につけましょう!!

必ず質問にお答えします。質問お待ちしています!


サポート大歓迎です!大変なことだらけな「ジュニア競技テニスサポート」の励みになれればと思います!