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保護者の迷いの正体と本当の役割


ジュニアテニスのサポートをしていると、元々全くテニスに詳しくなくても少しずつテニスを知っていくことになります。ルールを知り、技術の名称を知り、上手い選手を見て、上手いとはどういうことなのかを知っていくことになります。

そうすると、ある時、もっとこうすれば良くなるのに。あそこは、このようにした方が上手くなるのではないだろうか?自分の意見が生まれてきます。ものすごく大切なことで、成長の証でもあります。

そこからシャワーを浴びるように、たくさんのテニスに関する情報を浴びていくことになります。これまでアンテナが立っていないところに立つことによって、スルーしていた内容まで耳に入ってきます。ここで一つ知っておいて欲しいことがあります。それは、

距離が遠い人ほど、解決策を言いたがる

ということです。例えば、お子様の試合を見ていて、偶然隣り合った人は、なぜか最初は褒めてくれるところから始まって、最後には「もう少しこうやったら、もっと勝てるのにね。」などと、助言をくれることはありませんか?そしてその内容が、今教えてもらっているコーチのアドバイスと違っていると、急に不安になる。
そんなことはないでしょうか?

テニスのアドバイスをいうこと自体は、それほど難しいことではありません。また正解も特になくて、お金をいただいてプロとして活動しているから、そうではない素人の人よりも確かなことが言えるというわけでもありません。一般の方の方が、わかりやすく上手に説明できることも多々あります。コーチとしての仕事はたくさんあって、できていない技術に対して細かくアドバイスすることもその一つです。でもその一つでしかありません。

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例えば、一般の大人相手のレッスンでは細かくアドバイスするのに、ジュニア育成になると急にアドバイスが少なくなる。そんな風に感じたことはありませんか?大人だから気を使って一生懸命やっていて、ジュニアは手を抜いている。そんな風に感じることはありませんか?それはもちろんニーズに応えている部分もありますが、その方のテニスに対して

距離が遠いから

できることなんです。ジュニア育成のように試合に勝つという目標でプレイし、一週間の大半の時間をテニスにかけている子供たちとコーチは、もっと近い距離にあります。大切にしなければならないのは、テニスの方向性を決め、テニスを作り上げていくことです。できない技術をできるようにすることではありません。できない技術をできるようにすることは、そのおまけとして、できるようになっていくものです。

お子様に近い距離にいるコーチであればあるほど、アドバイスは本質的なものになり、それを獲得するためには、洗練された少ないアドバイスと長い時間は必要になります。そして距離的にお子様の一番近くにいるのは保護者の皆様です。

求められるのは、あらゆる角度から正解がないのにも関わらずシャワーのように降り注ぐ、枝葉のアドバイスではなく、安全基地としてそっと寄り添うことだと思います。そしてコーチよりもさらに洗練された、各ご家庭の軸に基づいた努力を続けるためのアドバイスだと思います。あえて自虐的に言うと、

距離が遠い人ほど、解決策を言いたがる

そのわかりやすい例が、YouTube上の僕になります、笑noteではもう少し近い距離での発信を心がけています。今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。質問お待ちしています。



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