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上達が早いジュニアの特徴 足を動かすって?


20年以上、ジュニアの選手育成に携わってくると上達が早いジュニアの特徴が少しずつ見えてきます。まず1番目に挙げられるのがフットワークです。

ここでいうフットワークとは、走るのが速くてどんなボールでも拾えるという意味ではありません。その場で細かく動かせるという意味です。そういう観点で言うと、フットワークと言うよりリズムとも言えると思います。

世界中の指導の現場で言われているテニスの上達に欠かせない能力に、『コンシスタント』があります。Consistantは直訳で一貫性があるなどとなりますが、継続して同じ動作を繰り返す能力と言う意味で使われています。コンシスタントとかコンシステンシーconsistencyなどと、コートでアドバイスされているジュニアが多いのは世界中同じだと思います。

とにかく継続的に同じリズムで同じ動きで、ボールを打ち続けることが大切です。そして継続させるためにはミスをしてはいけません。『コンシスタント』にはラリーを継続させるという意味も含まれます。

そのために必要になるのが、

リズムを刻み続けるフットワーク

です。コーチはよく『足を動かして』とアドバイスしていると思います。
まずその癖をしっかりつけることが上達への近道です。足を動かそうとしないで上手くプレイヤーは稀です。(足を動かすことが嫌いだったり、興味がないトップ選手もいるのはいます。)

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ここでよくある質問は、
・どう動かすのですか?
・どうやったら動くようになりますか?

の2つです。

・どう動かすのですか?

言葉にすると「細かく動かし続ける」となりますが、そうすると変に足踏みするような感じになることも多いのではないかと思います。ワイドスタンスでホップするようにと言われても、余計に難しく感じて習慣化できないかもしれません。簡単な方法は、プロの映像をみて真似することだと思います。スプリットステップとボールを追いかけるフットワーク、そしてリカバリーのフットワーク以外にも、細かく動くフットワークが隠れていることを、感じ取って見つけてください。

・どうやったら動くようになりますか?


打ちながら足が止まらないように意識するのが一番近道ですが、縄跳びやラダーなどをウォーミンングアップやオフコートで取り入れることも悪くはありません。しかし、ラダーは上手いけどコートに立つと足動かないよね。。。と言うジュニア選手もいますし、コートに立つと細かくタイミングを刻めるのに、ラダーは不器用と言うジュニアもいます。あくまでテニスのパフォーマンスを高めることがゴールであるということは、頭に置いておくと良いと思います。

足を細かく動かしすぎると、全体の動作が細切れになり運動連鎖をゆったりと行うことに対してマイナスになることもありますが、それはかなりレベルが上がった後のお話と考えて良いと思います。選手コースに入れば、まず足が動いてミスなくプレイできる土台がないと、その上に高度な技術や戦術を積み重ねることは難しいです。また、足が動くからこそ、高度な技術を学ぶとそれを実践でき、ポイントにつなげて成功体験を積むことができます。足が動かないければ、『上手いのに。。。」で終わってしまうことも少なくありません。根性論が声高に叫ぶことが難しい今だからこそ、足を動かすをまず一番に大切にできると上達のスピードは早まります。


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