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個性を見抜いてやり抜く力

テニスのスキルは、クローズドスキルとオープンスキルに分けることができます。

クローズドスキル→相手に左右されない技術
オープンスキル→相手に左右される技術

一直線上を走り抜ける陸上の短距離は、わかりやすいクローズドスキルの例です。自分の技術をしっかりと磨いてタイムを上げれば、相手に関係なく(駆け引きなど少しはあるかもしれませんが)結果を残すことができます。

対して、相撲は必ず相手がいる競技で相手とのやり取りの中で発揮できる技術(オープンスキル)が必要です。

お子様のテニスをみる時、自分ができないのか?相手にそうさせてもらえていないのか?このあたりの見極めが必要になります。特に低年齢の時に、素直な攻撃をする選手は、本番の試合になると、うまく時間を稼がれて攻めさせてもらえないケースがあります。

いくら練習で良いショットを打っていても、相手の出方次第ではどうしようもないことがあります。その部分はしっかりと見極めて声掛けしてあげる必要があると思います。

オープンスキルよりもクローズドスキルを磨くことが好きな選手は、シンプルな戦い方になりますが、そのショットが及第点に達した時、一気に勝ち始めます。よく言われる、14歳以上で勝ち始める選手の特徴の一つでもあります。

ただしここで重要になるのがやりぬく力です。簡単なボール出し練習をいかに確実にしっかりと打ち抜くことができるか?それを追求していかないと、その力は身につきません。中途半端なままでは、返すだけの選手に負けてしまいます。

テニスはオープンスキルのスポーツで戦術が大切と言われ出してかなりの年数が経ちますが、テニスにおいて大切なのは、クローズドスキルとオープンスキルのバランスであり、最適なバランスには個性によって異なります。

お子様の個性を見抜いてやり抜きましょう!


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