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コーチの存在意義の3段階


テニスコーチとの関係は、コーチと生徒という見た目の関係性は変わらないものの、その内実は、お互いの信頼感や過ごしてきた時間によって異なります。

大きく分けると

・受け身
・対等
・フィードバック

の3段階に分けられます。もちろん、綺麗に時系列に進んでいくわけではなく、3つがバランスよく混ざっている状態もあります。


受け身
テニスを習いたての頃や、新しくその指導者にお世話になり始めた時は、選手は受け身の姿勢で、コーチの考えや理論を吸収します。コーチも自分の考えを知ってもらいたいと思って、熱弁を振るう時期になるし、生徒は多くの新たな刺激をもらう段階になります。

対等
ある程度、コーチの引き出しを見せてもらい、生徒の方からも質問をしてより自分に落とし込めるようになる時期です。この時期には、コミニュケーションとして質問力が重要になります。コーチも選手の身体的、精神的個性がはっきりと見える時期で、選手と話し合いながら、良いテニスを作っていくために、アドバイスをしていく時期です。

フィードバック
選手は、ほぼコーチの考えを理解し、自分一人でもある程度練習できるになります。ただ、自分のことを客観的に見ることは難しいので、自分のイメージと実際の動きにどれくらい乖離があるのか、フィードバックしてくれる存在が必要になります。当然のことながら、その存在は、テニスをよく知り、また選手としての自分のパーソナリティをよく知ってもらっている人がベストです。

(フィードバックに関する過去記事)

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日本人はどちらかというと、受け身の姿勢が多く、受け身でないと失礼だと思っている方も少なくありません。ただし、コーチの方も、テニスの指導経験が長く、指導の複雑性を理解している人ほど、ただ受け身なだけだと、踏み込んだ内湯のアドバイスができなくなり、抽象度の高い表現になってしまいます。

対等である意識を持って、質問していくのは大切で必要なことです。質問することと非礼であることは全く別です。またフィードバックをしてもらうということに慣れていない日本人も多いと感じます。自分からこうしたいという自発的な欲求があり、自分の頭で考えることが好きな選手に必要なのは、このフィードバックです。意外とバイアスをかけずに、見たままプレイの様子を伝えるのは難しいので、これもテニスコーチの大切な役割です。

以上の3つを意識すると、コーチとの接し方もケースバイケースに応じて変えていけるのではないかと思います。コーチの方も、良いアウトプットをするため、受け身、対等、フィードバックと色んな角度から、選手と向き合いたいと思っています。


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