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週末の余談② 「全員が自己ベスト」


新型コロナウィルスの影響で自粛が続いていたプロ野球も、6月19日より無観客試合で開幕しました。少しでも盛り上げようと球場毎に様々な工夫を凝らし演出され、観客の声援のない中、打球音の響きが新鮮でした。

6月19日のプロ野球開幕(西日本新聞)

7月10日からは、Jリーグも含めて人数制限はあるものの有観客試合となりました。互いに距離を保つのはもちろんのこと、鳴り物での応援や声を張り上げての応援は禁止等様々な制約がありました。東京オリンピックも無観客、入場制限等メディアが取り上げ話題となり、他人事ではない状況が生まれつつあります。我々も関心を持って頭の整理をしておきたいところです。

プロ野球セ・パ両リーグ合わせて2019年では、858試合で2650万人、1試合平均で約3万人の観客動員だったそうです。
サッカーJ1リーグでは、306試合で635万人。
昨年初めて1試合2万人の大台を突破したそうです。何れにしても大変な集客力があり、エンタテイメント産業となっています。
因みに、東京ディズニーランドは2018年で約3255万人の入場者数でした。

6月25日、サザンオールスターズは横浜アリーナで無観客の有料配信ライブを実施し反響を呼びました。チケット購入者は18万人、推定視聴者は約50万人と言われています。ある音楽評論家は、テレビ画面を通じての視聴でも臨場感があったと記載していました。企画としては大成功だったと言えます。

人は何故「集う」のでしょうか? 
感動を一緒に味わいたいから?一人だけで感動をひっそりと味わいたいという人もいるでしょうが、感動を一緒に共有することを求めているのではないかと・・・。

人々が感動し集う場とは、どんな要素が含まれているのでしょうか?
下記の5項目がキーワードと言われています。
①異質空間・・・非日常空間を創ること
②安心接客・・・安心安全な環境ともてなしの心
③文化発信・・・それぞれの文化が感じられること
④本物追求・・・モノマネではないオリジナリティがあること
⑤新陳代謝・・・新たなチャレンジにより常に更新していること

裏を返せば、こういった要素を盛り込めば、人々の感動を呼び集客力のある企画になるのではないかと考えられます。

多くの来場者で活況のある東京ディズニーランドは全て揃っています。
他の観光施設や環境にも、イベントにも当てはめて考えられます。

また、イベントの運営にあたって「ハイタッチ」、「ハイクオリティ」を意識し心がけてきました。
ハイタッチ・・・心のふれあい
 ※互いに手を上にしてタッチする動作とは別の意味です。
ハイクオリティ・・・高い品質

東京オリンピックも人々の感動を呼び、記憶に残る大会になるよう我々もその一員として、自覚し運営したいものです。
多くの人々が集い感動体験する場を創造することと、「蜜」を避けるという真逆の課題に取り組まなければなりません。

改めて、東京オリンピックの3つの基本コンセプトの一つをご紹介します。

「全員が自己ベスト」
                           
2020年7月13日