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オフステージ


 先ず偉そうに厚かましくもスポットライトを浴びる事が日の常の様な表現である事、ご容赦願う。

 

 クソ水を垂れ流すこの数日、二本角の悪魔が三叉槍で腸をスパゲティの様に巻き締め上げる様な痛みに悶えていた。俺は痛みに耐えきれず、のたうち回り壁に頭を打つけながら「痛ェ..痛ェ...!」と叫ぶ。ガキの頃から利用していた近所のオンボロ病院へ駆け込む。点滴を打つハメになるが若い新人看護婦は下手糞だった。俺の腕に無駄に針が刺さる。怒る気力は無い。其れ処ではない程に腹が痛えンだわ。高い診察料と薬代を支払い帰宅。飯を食って薬飲んで即睡眠。汗を吸収し過ぎた寝巻き。臭いシーツ相当不快な環境で安静。ただそれだけ。言いたいことは無え。
 これ以上無いくらい思考も停止した。ステージへ上がる者の矜持としてコレは不履行とイメージした。けど所詮インターネット嘘か誠の判断は出来るだろ。出来ない奴は半年ROMってろってな。それじゃあせんしろうオンステージは誠か?普段ならしない表情をするのが誠なら、それ以外の俺は嘘か。確かに嘘ばかりの人生だ。誠実に生きた試し無いな。《おれは嘘吐きです》と看板を背負って歩いていけばいいか。それは果たして誠実か。嘘を吐いた事実を認めて真実を話していく事が誠実なのか。嘘を嘘と思わせない様に嘘で塗り固めた人生は誠実では無いのか。わからない、が、どちらでも良い、どっちも正しい、それでいい、そんな考え方もあって良い、はクソだ。思考を放棄するな人間。考えに考え抜いた答えを出せよ。求めろよ。選択肢の中だけが答えじゃ無いだろ。ステージ上の俺も嘘つきの俺も全部本当の俺だろ。
 


 と言ったところでまた悪魔がクソ水捻り出しにきたので終わり。みんなも体調気をつけてね。



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