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あたたかいひと

そろそろ千葉に向かう必要があるのでなんとやく東に向かった。そこそこな街で、必要なものは何度も手に入りそうなところだった。

だが、交通量と人々の暮らしのスピードが自分の今の心情とはかけ離れていて、早く街を出たいという思いが込み上げてくる。

それでも、せっかく街に出たので大手の本屋さんに行ってみた。新調するため。

店内のBGMや「本屋大賞」とか「ナツといえば」みたいないろんな宣伝が、求めてないのにすごい圧でくるから、ちょっと暑苦しくて。

前までは大賞作品とかを中心に選んだりしてたのに。
トレンド情報が一切ない状態で本選びをしてたからそういう外部情報がノイズに思えるように変わったんだな。

とはいえ新調したいので、こじんまりした別の個人商店に行ってみた。

BOOKSおみ

規模は小さくて、トレンドが並んでることには変わりなかった。それでもBGMはなく、ゆっくり探すのにはまだ良かった。

前から読んでみたかった本を買った。

ラジオPOOLOで「アルケミスト」の話が出てきて、そういえば読んだことないなって思っていたので買ってみた。

ちょっと前まで恋愛話は要らないって言っていたのに、ちょっと心境が変わった。恋することについて学びたいと思った。

店員さんが思いの外愛想が良くて、雑談しながらのお会計だった。

町レベルが高くてすぐに出たいなあと思ってたけど、人の愛情を感じて、町は人と接触できることが価値だよなーと改めて感じた。

町は町なりの良さがあって、それを享受しにいく気力がないだけ。自責。

人恋しさを抱えながらの一人旅にあったかい気持ちを届けてくれてありがとう。

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