決断しない人生
人生は決断の連続だ といわれる。
その決断による分岐を積み重ねて、ユニークな人生を一人一人が歩んでいるということは理解できる。
そして、決断をするのは何か大事そうである。
決断をしないのは、ずるずるとその場に佇んで、周りに気を揉ませたりするマイナスなものな気がする。
そんなイメージはあるものの、
わたしの人生には残念ながら「決断」が存在しない。
ちょうど最近、転職活動をしていた。
そこそこ方向性が見え、行っても悪くないと思える会社からオファーをいただいた。
そこに行くことは「決断」が必要だった。
ついに、決断を迫られる時が来たかと、
決断の状況とはこういうものなのかと、新鮮に感じた。
だが、別の選択肢が残されてることに気づき、もうちょっと行動してみた。
偶然にも、波長が合ったり、タイミングの良さや流れの良さを感じた。
その会社からオファーをいただき、どうしようか迷った。
決断の時だと、またしても思った。
でも、決めるなんてほとんどしたことがなくて、自分には無理だった。
とにかく情報が欲しくて、現場のひとやマネージャーとの面談をセットしてもらった。
聞きたいことが明らかになり、推測がより確度の高い推測になり(入社しないと確証は不可能なので)、自然と答えが出た。
決断したのではなく、決まった。
「決まる」に近づくために
またしても決断をする機会を逸してしまった。
いつかまた決断のタイミングがきたら、向き合いたい。
しかし、決断が不要で決まるならそれでいい。
世間は決断を賞賛するが、いまいちピンと来ないから。
ただし、「決まる」に至るまでのプロセスを悠長にとっていられないときは困る。
今回の転職は、ニート期間中であり、海外旅行をしながら、何か価値観は変わらないか?新たな視点は得られないか?という道草をする時間も含めて、約3ヶ月ほどかけることができた。
今後の時間をかけられない時のために「決まる」ためのプロセスを見つけたい。あくまで「決める」ではない。
ちなみに、16パーソナリティ的もINTPは優柔不断らしい。なぜなら思考と直観が戦ってしまうから。
適切な選択肢は何かを考えつつ、外部から情報を取り込んで他の選択肢はないかと考えてしまって、永遠に広がる選択肢の中で、一向に決着をつけられないという問題が起こりやすいらしい。
参考にしたのはこの本で、これまで何度も読み返している。500円のいい買い物だった。
①期限を設ける
選択肢を広げるプロセスにどこかで歯止めをかけるため、期限を決めるのは効果的。
イメージとしては期限というより、広がるスコープを区切るのに近い。選択肢の増加を止める方法として今回は期限が効果的だった。
具体的には「失業保険が降りなくなる月までに仕事を決める」という目標を立てたことで、もっと他に良い会社があるんじゃ無いか、という思考に制限を課せられた。
制限すると妥協したように思えるが、妥協が苦手すぎるので、締切の中で出来ることを最大限やったおかげで、妥協することもなく結論を出せた。
根本的に期限を課すのは得意では無く、というのもその期限自体が正しいのか、意味はあるのか、という疑念が湧いてしまうから。
そして優柔不断にずっと考えてることが苦ではなく、なんならずっと考えているほうが心地よいから。
②期限を過ぎるとマイナスな環境をつくる
今回は働かなければ収入がなくなるという大きなデメリットがあったために、自分に制約を課せたが、このような環境に身を置くことも必要性な要素である。
以前のモチベーション分析がここに影響してくるが、自由が奪われるとか、お金がなくなる、とか、その状況に合わせて自分が困る環境をつくりだしたい。
③リアルな情報を取り込む
今回の就職活動は、論理的に考えて導き出したベスト以外の可能な選択肢を情報収集して具体レベルで検証した上で、選択肢として消去し、納得のいく答えを出すことができた。
スコープを広げる際に頭で考えていると永遠に広げられるが、実際に手足を動かして、具体化した情報で判断していくと選択肢は消えていく。
つまり、広がった選択肢の検討作業をする際に、具体的なリアルな情報を使うことが必要だ。脳みその世界から抜け出す必要がある。
「考えすぎて行動に起こせない」というのもINTPの特徴らしいが、大胆な行動は無理でも、人と会うとか、現場に行くとか、そういう小さなステップを踏んでいきたい
今回の就職活動における学びをまとめると、
①選択の期限を決めて、
②その期限にストレスまたは報酬を決めて、
③リアルな情報を元に選択肢を切る。
こんな感じ。
今回の自分なりの教訓を今後意識してみてまたブラッシュアップしていきたい。
そして「決める」とは何かについてもゆるく考え続けていたい。「決め」に対する考えがあったら聞いてみたいのでコメントとかLINEとかくれたら喜びます。
ぼんぼやーじゅ
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