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【自己紹介】佐渡に移住した経緯と理由

自己紹介がてら、どうして佐渡にいるのか、移住の経緯を振り返る。

前置き

佐渡ってどこにあるの

佐渡島は新潟県に位置する、日本一大きな面積を誇る離島である。淡路島や奄美大島より広いが、人口は5万人。どこもかしこも穴場な、スカスカな島である。

佐渡移住は想定外

都会生まれの都会育ち故、「思いきったね。」「勇気あるね」とよく言われる。

自分もそう思う質で、知らない土地、しかもかなりの田舎に住むのは、ハードルが高いと思っていた。経済規模ランキング5~10位くらいの地方都市に住むんだろうと、兵庫の移住センターと連絡を取り合うなどしていた。

しかし、東京を離れて移動生活をしている間に、色々あり、結果的にド田舎の佐渡に移住することになった。

移動生活中

移動生活のあれこれ

新卒から大手企業に就職し、安定した空気感に慣れすぎていないかという危機感から、起業家精神を数ミリでも獲得するために東京の家を捨てた。そして、多拠点生活サービスを諸々駆使して移動生活を始めた。

予定では少なくとも半年ほどかけて東京→関東→東北→関西→九州と周り、地域で事業を起こしている人たちに会う計画だった。

そして東京を出て4ヶ月後、和歌山の本宮に1月ほど滞在していた際、起業家精神とまではいかないものの、自分も「何かプロジェクトを始めたい」という想いがむくむく湧いた。インプットフェーズの終わりを、思ったより早く迎えることになった。

そして、近畿以南が梅雨入りをしたことも、和歌山を出て佐渡に向かう理由だった。これは計画外だった。天気まで考慮にいれていなかった。梅雨入りした九州に入れなかったことを惜しみながらも、まだ梅雨入りしていない近畿より北に向かうことにした。

特別な「佐渡」

さすがにお天気だけで佐渡に行ったのではなく、すでにサークル活動で佐渡とは大学生の時に3年ほど通い倒していた。年に4回、合計12回ほど訪れていたので、この時で13回目。一つの地域に何度も足を運ぶ経験はなかったので、自分にとってはすでに特別な土地になっていた。

知り合いや友達は増えたし、師匠なる人にも出会っていた。そのため、ゼロから人脈を築く必要がなく、「何かプロジェクトを始める」ためには佐渡が一番手っ取り早いと考え、とりあえず島に戻ることにした。

この時は、夏の美しさと冬の厳しさを知っていたので、とりあえず夏までいよう。という想いで島入りを果たした。移住だとか、二拠点生活だとかは一切周りに言っていなかったし、まだ持ち物はバックパックに入る分だけしか持ち合わせていなかった。

佐渡生活スタート

滞在1月後、いももちアンバサダーに。

TeNY:新潟テレビにて

芋好きが高じていももちを買いまくっていたら生産者から、廃棄寸前のいももちが大量にあることを聞く。大好きないももちが捨てられるのは胸が痛み、佐渡で一緒に活動していたサークルの仲間に声をかけて、販売支援プロジェクト「いももちアンバサダー」を発足。2ヶ月あまりで約500人3000個のいももちをお届けし、廃棄を救うことができた。

いももちアンバサダーの取組みが成功をおさめ、「何かプロジェクトをやりたい」が達成できた瞬間だった。この経験から地方で自分ができることは色々とあるかもしれないと思い、ニーズを探るようになった。

とはいえそう簡単に新たなプロジェクトが立ち上がるわけもなく、いももちアンバサダーの後はのらりくらりと美しい佐渡の夏を謳歌するのみだった。

きれいな景色に惹かれて

「何かプロジェクトをやりたい」という想いも携えつつも、佐渡で暮らす楽しさや豊かさを噛み締めるようになった。夏の海はとても美しくて、お隣さんは優しくて、スーパーカブで風を切る楽しさも知った。

夏が過ぎたら秋が来た。山がどんどん美しくなる。少し肌寒いくらいがちょうどよくて、大好きなさつまいもも庭の畑で収穫できて。秋に佐渡を出るのが惜しい気がした。

秋が過ぎたら空気が澄んできて山があまりにも美しい。魚もますます脂がのってくる。「やることないけど佐渡の冬も悪くないよ」、そんな言葉を数々耳にして、そんな佐渡人の気持ちを知りたくなった。

そんな風に季節を追いかけたいがために、3か月だけの予定が半年後の冬まで確定した。そして、冬を越したら夏までいたくなるに決まっているので、この段階にきてようやく佐渡からしばらく出ないと自覚した。車を買い、住民票を移した。定住の刻印のようなものに囲まれ、対外的な「移住者」となった。環境的に「移住者」となると、肝も据わってくる。精神は後からついてきた。

覚悟なんてあんまりなくて、その都度必要な判断を積み重ねていたら、気づけば「移住者」になっていた。

描いた夢を叶えられるのが「地方」

佐渡に引っ越して1年がたち、2度目の夏を迎えた現在は、最近ハマり始めたヨットを個人的に練習しつつ、「ヨットクラブの復活/活性化」に猛進。

ヨットの港として佐渡をもりあげたいというおじさんと一緒に、クルーズ事業やスクール運営を立ち上げています。

活動して日は浅いものの、運良くヨット雑誌のライターさんに発見され取材してくれた。

月刊『Kazi』8月号/特集は「まだ見ぬ日本の島」

大変なことやうまくいかないこともあり、一朝一夕にはどうにもならないプロジェクトだけど、こんな形で海と関わることができることがあまりにも幸せ。

地方にいれば次々と夢を叶えられる。不足しているものばかりなので、プロフェッショナルじゃなくてもチャンスが巡ってくる。インプットにあふれているのが都会だとしたら、アウトプットのチャンスにあふれているのが地方なんじゃないかと思う。

今後は?定住?転職?

未来のことはあまり考えていないのが正直なところ。永住するかはわからないけど、どこか別のところに一定期間すんだとしても、戻ってくる場所であることは間違いない。そうやってふるさとを増やしていければいい。

冬はヨットの町ニュージーランド・オークランドに行きたいなぁ。

あと、転職したい。佐渡に居続けることを条件とした転職が、想像以上に難しくて、やりたいことと働き方ってなかなか両立しないなぁと。好きなところにいたいならやはり独立か、と、そんな未来ははっきりしてきた。そこまでの道筋をもう少し考えて進めたいところ。

終わりが近づいてきたPOOLOの日々を活かして、未来の解像度をあげられたらいいな。おしゃべり好きなので、1on1とかもっとしたい。3期や他の期の方、宜しくお願いします!

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