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日常のうふふ♩

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何気ないひとときが,芸術になったりならなかったり。
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#エッセイ

いくつになっても。

子どものころはもっと、自然の変化をダイレクトに、全身で感じていたはずなのに。 社会は利益と効率を求める。現在日本で働く多くの大人たちが、そんな社会の中で日々の雑務に追われて生活していることだろう。わたしが勤める仕事も、日々の業務に追われ、毎日多くの人と密着し、多忙な方だと思う。そうした社会に揉まれるなかで、わたしを含め、多くの大人たちは、何か大切なものを少しずつ、どこかに置き忘れていくような気がしている。 ある日わたしは、仕事の合間に、気づけばふと、静まる外の空気をひとり

理由はともあれ。

もう12月とは思えない陽気な昼下がり, お気に入りアーティストのプレイリストとともに 街道を自転車でゆく。 もともと,私の主な移動手段は原付自転車だった。 でも先日その原付を妹に譲ったから, 最近は,自転車で移動している。 その,移動中に音楽を聴けるというのが新鮮で嬉しくって。 ほかにも,耳当てとか,ニット帽とか,おしゃれもできるでしょう? 冬になっても身体は温まるし。 だから自転車がちょっとしたマイブームになっている。 そうして,私はいま大学内のカフェにいる。 カフェは

生粋のおばあちゃんっ子

「おばあちゃん,お米がなくなったので,またおくってくれませんか。」 一人暮らしの大学生。 いつも家にあるお米がなくなると, そうやって祖母におねだりをする。 「宅配便でーす。」 あ,来た来た。 ピーマン,おねぎに,ほうれんそう。 畑で採れたお野菜に, インスタントのスープの素は,結構うれしい。 他にもちょっとした総菜やお菓子, そして祖母お手製のつくだ煮やお漬物, ついでにひとことメッセージまで, ひとつのダンボール箱のなかに, 祖母のやさしさとセンスがたくさん詰まっ

美容と思い出

歳をとる ということはごく自然なこと。 それを前向きにとらえて、 その歳でしか生まれ得ない美しさを 生かしていくって、 とても素敵な老い方だなぁ。 二十代が考えることではないかもしれないけれど、 今から意識していたら、きっと将来活かされそうだ!(笑) 今日はそんなことを考えたりしていたので 派生させて、美容のおはなしを ひとつ。 限られたお金は、すぐ貧乏旅のために費やしてしまう学生身分の私にとって、 美容にお金をかけるなんて、二の次で。 普段なかなか、”いいもの”には、

あんコーヒー

 もともと,文章書くの得意だった?読書感想文とか。 研究室の指導教員の一言。私の中で今日はハッピーな一日だったと決まった瞬間。  でも,なんだか叙情的だよね。キラキラしている。正直研究にはこういう表現はあまり使われないよ。 あちゃー,自分ではそんなつもりは全くないのだが,どうも私が書くと,卒業論文も小説かエッセイか詩みたいになるらしい。なぜならこの指摘は今日が初めてではない。前回はタイトルを見た瞬間そう言われたのだ,「これは小説なのか?」と。 大学を卒業した経験のある