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【編集後記】志村 弦インタビュー

みなさん、こんにちは。

IN&OUT編集部の阿部です。今回は、先週公開となった志村弦さんインタビューの編集後記をお届けします。

志村さんのインタビューの中で、僕が最も印象的だったのは「子育てを親に頼らない」というお話です。

函館に限らず、地元で子育てをしている人からは「近くに親がいるので色々助けてもらっている」という話をよく聞きますが、志村さんは「自分はそれがすごく嫌で」と否定的な立場を示していました。

理由を尋ねると「親ってのは、本当にどうにもならない時にだけ助けてくれればいいと思ってて。何でもかんでも手伝ってもらうのは嫌なんです。大抵のことは自分でやろうと思えばできるはずなので」とのこと。

親としての責任を強く感じさせるお話に、僕もひとりの親として背筋が伸びる思いでした。

彼がそういう考えを持つようになった背景には、ハンティングや雪中キャンプ、そしてジープなど、多様な趣味を持つお父さんの影響があったのでしょうか。

僕も時々思うんですが、子育てには親の追体験をするという側面があります。

「夜泣きが大変だなぁ」とか「なんで歯磨きを嫌がるんだろう」などと思った時に、ふと「たぶん自分もこうだったんだろうなぁ」という想いが過るのです。

子育てをしていく中で、自分の親がしたであろう苦労を追体験することで、考え方や育て方が自然と親に似てくる部分はあるのかもしれません。

今回の編集後記では、函館と東京における子育て環境の違いや、退学を含めた進路の選び方、取材中に垣間見られた職人としての志村さんの一面などについて書こうと思います。

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