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【熊本市】TORTACOS【本格メキシコレストラン】

タコス愛好家のちょーすです。

本当に美味しい、本格メキシコレストランを訪れました。

オススメ度:★★★★★(価値観を変えてくれた味!)

TORTACOS(トルタコス)

熊本市練兵町にある本格メキシコレストランです。

ゴリゴリの熊本弁をしゃべり、ジムで体を鍛え上げているメキシコ人のハーフのオーナーです。

オーナシェフは、本場メキシコを知り尽くしたメキシコ人とのハーフ。幼少期からメキシコに里帰りを繰り返し、17歳の時に本格的に料理の修行をする為にメキシコに渡りました。
主にメキシコシティーやグアダラハラのレストランで修業をし、その時に一緒に住んでいた料理上手な祖母からも、メキシコの伝統的な家庭料理を習いました。
祖母の作るメキシコ料理は絶品で、当店の味のベースとなっています。
帰国後は、熊本で最初の本格メキシコレストラン『Plaza del Sol』を立ち上げ、メキシコから雇い入れた様々なメキシコ人シェフの料理にも影響を受けています。
その後、2003年から2007年にかけて、菊陽町津久礼に畑を借りて4年間メキシコ野菜の試験栽培を行いました。
栽培した食材は メキシコ唐辛子4種、トマティージョ(食用ほおずき)、トウモロコシです。
その結果、栽培方法を工夫することにより、トウモロコシ以外は無農薬でメキシコ現地の野菜と同等品質のものが作れることが確認できました。
2009年よりTORTACOSをはじめ、新しい調理法に挑戦したり、新しい食材を試したりと11年かけて味とサービスの向上を行っています。

タコスに使用される食材も、自家製で作っているようです。

トウモロコシのトルティージャは全て手作りで、3種類のトウモロコシ粉を使い分け、手作りでトルティージャを作っています。
ソフトタコスには『イエローコーン』、チップスやハードタコス用には『ホワイトコーン』、特別なタコスには高級種の『ブルーコーン』を使います。
当店のトルティージャは、水と塩とトウモロコシ粉だけしか使っていません。
グルテンフリーで小麦粉アレルギーのお客様も安心して召し上がって頂けます。
食べる直前に焼き上げる出来立てのトルィテージャは、香りが芳醇で他では味わえない本格的なタコスになります。
※インターネット上ではスペインのオムレツをトルティージャ、メキシコのタコス生地をトルティーヤと表記してありますが、TORTILLAのLLAはジャ行でメキシコでも発音はトルティージャなのでトルタコスでは「トルティージャ」として扱っています。
メキシコ原産の唐辛子を使い分けて作る、伝統的な料理 現在トルタコスで使用している乾燥唐辛子は8種類もあり、それぞれに味と香り、辛さが違い、料理やサルサ(ソース)によって使い分けます。
乾燥唐辛子の主な特徴は、昆布と同じ『グルタミン酸』の出汁成分を含んでいることです。
辛さよりも芳醇な味と香りを料理に乗せる為に使います。
メキシコ料理は辛さも重要ですが、辛さを引き立てる場合は生の『ハバネロ』や『ハラペーニョ』、『セラーノ』などを使用します。

写真では分かりづらいですが、店内入口に専用の手洗い場があり、本場と同じ様に清潔な手で鷲掴みしながらタコスを頬張れます。

「基本は手洗い」の先駆け的な感じですね。

カウンター席が5席程と2人掛けテーブル席が3つ、4人掛けテーブル席が1つ、6人掛け長テーブルが1つあります。

店内の壁紙は黄色で統一されており、南米の明るい感じで楽しい気持ちになってきます。

壁の装飾品もメキシコにちなんだものが多数飾られています。

メキシコをはじめとするラテンアメリカ諸国における祝日である「死者の日」に因んだモチーフが多いです。

メニュー

メニューはタコスがメインで、その他のメキシコ料理も提供されています。

メニューは全てホームページ上で公開されています。

コンボメニューは「タコスコンボ」「ブリトーコンボ」「スペシャルコンボ」の3種類を選び、それぞれ好みの味のタコスやトッピング、サイドメニュードリンクを選択します。

細かいメニューから選ぶのが大変であれば、こちらから選んでいくのが簡単です。

詳細なメニューでは、名前からは想像しづらいタコスを具材からイメージしやすく紹介されています。

Mazaはトウモロコシ粉を使用したトルティージャです。

Harinaは小麦粉を使用したトルティージャです。

TostadasはMazaを油でカリッと揚げたトルティージャです。

Burritoは小麦粉を使用したトルティージャで具材を巻いたものです。

スープとサイドメニューと一品料理もあります。

Tortaは柔らかいフランスパンのようなパンに肉や魚、野菜やチーズをたっぷり挟んだメキシコ風サンドイッチです。

飲物のメニューも充実しています。

ビールはタコスとの相性がばっちりなメキシコビールが瓶で12種類が揃えられています。

カクテルもテキーラベース・ラムベース・ジンベース・ウイスキーベース等があります。

最初にマルガリータ、2番目にテキーラベースの順番となっているのは、メキシコレストランらしいです。

ワインもメキシコワインを中心に品揃えされています。

テキーラについては、テキーラマエストロのお勧めのテキーラとメスカルが揃えられており、これ以外にも珍しいテキーラがあるようです。

メスカルは「テキーラの母」と呼ばれているようで、一番の違いは原材料として使用するアガベの品種で、テキーラはブルーアガベ種のみしか使用できないですが、メスカルは52品種のアガベが使用できるそうです。

ソフトドリンクもあります。

メキシカンなものとしては、「タマリンドジュース」「オルチャータ」があります。

ランチメニューも別にあり、メキシカンラーメンというメキシコのスープと麺を組み合わせたオリジナルラーメンがあります。

尚、ランチタイムにはタコスは提供出来ないようです。

テイクアウトメニューもあります。

電話の予約は10時から可能ですが、商品の受取はディナーの営業時間中のみとなっています。

私は訪れた際にも、テイクアウトされている方がおり、タコスとテキーラのボトルを1本購入されていました。

やはりタコスにはテキーラですね。

SOL

太陽の名前を冠したメキシコビールです。

コロナビールのようなライトな口当たりでさっぱりとした味わいでした。

南米のビールという感じが出ています。

BOHEMIA

BOHEMIAは現在のチェコ共和国の前身であった「ボヘミア王国」に由来しているそうです。

SOLに比べて、重量感のある口当たりです。

チェコ産のホップを使用しているため、メキシコビールとしては珍しく苦味とコクがある力強い味わいです。

Paloma

折角なのでテキーラベースのカクテルを頂きました。

グレープフルーツジュースと炭酸で割ったパロマというお酒で、ソルティードッグのようにコップの淵に塩が付けてあり、少しづつ舐めながら飲み進めます。

Agavales Premium Reposado

オススメのテキーラを頂きました。

甘いような様々な風味を感じるテキーラで、キレもあり、美味しいテキーラです。

Tacos Maza(Picadillo)

ピカディージョのタコスマサを頂きました。

タコスマサはメキシコで最も一般的なタコスで、自家製の柔らかいコーントルティージャのタコスです。

噛むと生地からとうもろこしの香りが鼻に香ってきて、噛めば噛むほど旨味が広がっていきます。

ピカディージョは黒豚挽肉とジャガイモのトマトサルサ煮込みで、トマトの酸味と唐辛子のピリ辛が堪らなく美味しいです。

個人的にはこの肉と野菜のバランスが最高で、3つくらい行きたいところです。

Tacos Maza(Vegetarian)

肉の代わりに大豆が入ったピカディージョのベジタリアン版です。

肉が入っていない分、あっさりとしていますが、これはこれで美味しいです。

Tacos Maza(Carne de puerco en Adobo)

ブルーコーン生地に変更して頂きます。

ブルーコーン生地はモチモチで、甘味も感じる生地です。

アドボは豚バラ肉をちょっと甘口のソースで炒めたものでした。

この具材にはブルーコーン生地が合いませんでしたが、辛口の肉類も入れるとより美味しく頂けそうです。

Tacos Harina(Chipopuelco)

チポプエルコのタコスアリーナを頂きました。

アリーナはスペイン語で小麦粉の意味で、柔らかい小麦粉生地のタコスです。

小麦粉の生地なので、とうもろこしの香りなどはなく、厚めのブリト―のような感じです。

チポプエルコは黒豚挽肉と玉ねぎの唐辛子の燻製炒めで、香ばしい風味に食欲がそそられます。

Tostadas(Salpicon)

サルピコンのトスターダを頂きました。

トスターダはパリパリ食感のハードなタコスです。

サルピコンは鶏むね肉とサルサメヒコのマヨネーズ和えで、コールスローサラダのような味です。

個人的にはハード系のタコスよりしっとり系のタコスの方が好みですが、バリバリと食べ進めていく食べ物は日本にはあまりないので新鮮でした。

Papas fritas

ニンニクと唐辛子をまぶした皮付きジャガイモのフライドポテトです。

注文してからジャガイモを切って揚げるので、熱々ホクホクで、ニンニクと唐辛子のアクセントが効いていて、追加のタコスを待っている間のツマミに最高です。

Chill con carne

チリコンカルネを頂きました。

挽肉と豆のスープで、ゴロゴロと挽肉がスープの中にあります。

スープの味も美味しいのですが、日本には無い味付なので表現が難しいです。

まとめ

本場のメキシコ料理は食べたことがないのですが、かなり本場の味に近いメキシコ料理ではないかと思います。

今回の訪問では、残念ながらテキーラまで飲むことが出来なかったので、次回訪れる際には、是非、タコスと一緒にテキーラで愉しもうと思っています。

前のお店のホームページも見つけました。

タコスは軽食ですが、ついアルコールが欲しくなってしまう味付けのため、ついつい頼み過ぎてしまうのが、難点です。

今振り返ると、このお店でタコスの美味しさ、楽しみ方に興味を持ったので、私にとって大切なお店です。