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【狩猟日記】ハンター1年目#2【ドローン巻き狩り】

休日ハンターのちょーすです。

地区猟友会の会長からお誘いがあり、ドローンを活用した巻き狩りに行ってきました。

ドローン巻き狩り

ドローン巻き狩りとは、その字の通り、ドローンを活用した狩猟方法です。

ドローンの活用の仕方はいくつかありますが、まだ現時点のドローンの性能では猟犬の代わりとして獲物を追い込むことは出来ないようです。

説明会

事前に説明会があるとのことでしたので、参加して来ました。

狙う山を決めた上で、狩猟当日の朝にドローンを飛ばして、獲物の場所や寝屋を確認します。

その後、その情報を基にシガキを形成して、狩猟を行うという流れのようです。

デモストレーションとして、過去の別の場所での実証実験の映像を見せてもらいました。

サーモカメラの画像は判り辛いですが、小さい白い店が鹿だそうです。

ドローンにはカメラが2種類装備されており、サーモカメラで獲物の熱を感知して、その熱の場所を望遠カメラで獲物かどうかの確認を目視で行うようです。

狩猟用ドローンの特徴
飛行時間は30分程度
飛行距離は半径数キロ以内
先に飛ばして獲物を確認
上空からサーモカメラと望遠カメラを利用
山の中は木の枝や葉、雑草等が生い茂っているため入れない

今回の実証実験では、猟友会の方がいつも一銃一狗で狩猟する山が「比較的小さい山」であり、「通しが把握出来ている」ということで選ばれました。

実証実験(出猟)

実証実験の当日は先にドローンを飛ばし、鉄砲隊は確認が終わった頃に集合でした。

ちなみに猟師時間というのがあり、共有された集合時間の30分前には集合しています。

使用したドローンはかなり大きいものでした。

離発着用のポイントの上に載っています。着陸はボタン1つで出来るそうです。

カメラが2種類付いており、片方が望遠カメラ、もう一方がサーモカメラだそうです。

ドローンのコントローラーはかなりシンプルでした。

アタッシュケースは何かと思いましたが、大きなモニターでコントローラーの画面を複製していたようです。

ドローンの探索では数箇所に獲物が居そうだということで、目印が付いていました。

鉄砲隊が集合して、獲物の居場所から作戦を立て、シガキを形成します。

シガキが形成出来たら、猟犬とセコが山に入るというところは、通常の猟犬を使う巻き狩りと同じです。

結果的には獲物は居らず、猟犬も残り香で数回吠えたようですが、それだけでした。

午後にも別の山でドローンを飛ばしましたが、気温が暖かくなったこともあり、サーモカメラは機能せず、ドローンは戦線離脱しました。

画像の中央付近にある黒い点が飛行中のドローンです。

ただ、この山は先輩猟師の方が見切りをし、獲物が居そうだということで、狩猟を続けたようです。(私は用事があったので、ドローンと一緒に戦線離脱しました。)

まとめ

今回の実証実験は端的に言うと「失敗」でした。

失敗の要因はいくつかあると思いますが、私が考えているのは以下の点です。

太陽が出たり、気温が暖かくなったりすると、サーモカメラが使えない
ドローンの飛行音で先に獲物が逃げる

この点を踏まえると、ドローンにスピーカーを搭載して、猟犬の代わりとして、獲物を追い込めるようになるのは、もう少し未来の話かなと感じました。

ドローンの飛行音については、おそらく性能が向上しても無音というのはおそらく不可能なので、飛行音を活用してコール猟の要領で追い込むことが出来るようになれば面白そうです。

また、ドローンとドローンの操縦士を1日お願いしようとすると、50万円掛かるそうで、これでは暫く活用することは無さそうです。