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【狩猟免許】銃猟デビューへの道#20【狩猟用語】

休日ハンターのちょーすです。

出猟する際に無線等で使用される狩猟時の専門用語をまとめました。

狩猟用語

狩猟の打ち合わせの場や無線でのやり取りの際に、当たり前のように狩猟用語が交わされます

知ったかぶりをして、ルールを破ってしまうと、大変なことになりますので、一般的に良く使用されるもののみを抜粋して説明します。

また、知らない言葉が無線で飛んできた場合には、確認するようにしましょう。

ここに記載したのは、山口県では実際に使用されている狩猟用語ですが、他の地域では別の言葉となっている可能性がありますので、注意して下さい。

狩猟用語(最重要)

シガキ【鹿垣】

獲物が逃げないように人々が並び立って垣をつくること。人数がいれば、数層になるように配置することもあり、内側に配置される鹿垣は「中鹿垣」という。単位は「枚」。

獲物が山から山へ移動する際に、移動する道はいくつかあるが、その通り道を塞ぐように射手を配置する。
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トオシ【通し】:獲物が通る獣道。

鹿は決まった獣道を通る習性があり、最近利用されている通しを塞ぐように鹿垣を配置する。
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セコ【勢子】

巻き狩りで獲物を追い立てる役の人。山の中をひたすら歩く。獲物との遭遇率も高い。

猟犬を使う場合は、猟犬と一緒に動く。

狩猟用語(重要)

ヌタバ【ヌタ場】

動物(鹿や猪など)が体に付いた寄生虫を落とす為に泥を体に付ける特定の場所。

沼のようになっており、ヌタ場の周りには動物が体に付いた泥を擦った跡がついた木や岩がある。

ネヤ【寝屋】

猪や鹿などのベッド。

季節にもよるが、猪などはスズ竹の密生した中や大木の根などを寝屋として利用する。鹿などの寝屋は猪に比べて広く平ら。

タツマ【タツマ】

巻き狩りの際に動物の逃げてくると思われる場所に射手が配置される場所。シガキと同義。

狩猟用語(その他)

ハンヤ【半矢】

手負いの事。

半矢はそのまま逃してはならず、最後まで仕留めて回収する。逃してしまうと、その獲物を食べた動物が鉛中毒になってしまう可能性がある。

ハヤダチ【早立ち】

鴨などに気付かれて、射撃ポイントより早く飛び立たれる事。

鴨は目が良いため、オレンジの帽子やベストは脱ぎ、見つからないように中腰で移動して、タイミングを合わせて狩猟する。

ミキリ【見切り】

猪や鹿などを巻き狩りするときに、足跡などのフィールドマークを観察して何処に居るかを推定する行動。

初心者には難しいが、慣れてくると足跡で、「何頭のオス・メスが何時頃に此処を歩いて、何処に向かった」という情報と分かる(らしい)。
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マタギ【叉鬼】

狩猟を生業とする狩人の集団。

漢字では「叉鬼」「又鬼」等が当てられる。語源には諸説あり。

アカヲヒク【赤を引く】

撃たれた半矢の獲物が血痕を地上に残す事。

血痕を追いかけて、止め矢を撃つ。
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メンタ【メンタ】

雌の事。

オンタ【オンタ】

雄の事。

まとめ

狩猟用語は無線等では当たり前に飛び交います。

雑音もあるので、知らない単語は良く聞き取れないため、事前にしっかり予習しておいた方が良いです。

つづく