【狩猟免許】わな猟デビューへの道#2【法定猟法・自由猟法】
休日ハンターのちょーすです。
銃砲を所持しているとあまり自由猟法への興味・関心が湧きませんでしたが、新たにわな免許を取得したことで銃砲を使うよりも効率的に止め刺しを行うことを考えるようになり、自由猟法による止め刺しについて調べました。
後述していますが、自由猟法は法定猟法とは異なり、狩猟の根拠法である鳥獣保護法の範疇ではありませんが、場所等は鳥獣保護法に準拠しますので、注意が必要です。
法定猟法
自由猟法・自由猟具の説明をする前にまずは法定猟法を知っておく必要があります。
法定猟具には装薬銃・空気銃の他にわなや網があります。
狩猟免許の取得の際にも勉強しますが、わなにはくくりわな・はこわな・はこおとし・囲いわなの4種類が定められています。
網にはむそう網・はり網・つき網・なげ網の4種類が定められています。
背理法のような説明になりますが、法定猟法でもなく、禁止猟法でもなく、危険猟法でもない猟法が自由猟です。
自由猟法
自由猟法とは法定猟具である網・罠・銃に分類される道具以外で、更に危険猟法や禁止猟法である以下の道具・方法に触れない道具の事を指します。
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律のどこに定義されているか条文から調べてみましたが、良く分かりませんでした。
これらに該当しない自由猟法では狩猟免許等が適用されないため、狩猟免許が不要となります。
狩猟免許は不要ですが、狩猟を行う場所や狙う獲物、使う道具によって狩猟法以外の法令に引っかかる可能性があります。
自由猟具の一例としては、ペレットクロスボウ・スリングライフル・スリングショット・槍・鷹・投石等が挙げられます。
ペレットクロスボウ
矢を使うボウガンは禁止猟法ですが、球を使ったペレットクロスボウは現行では違法とはなっていません。
スリングライフル・スリングショット
スリングショットはゴムで球を打ち出す道具の総称を指しますが、たとえ動力がゴムでもその威力は装薬銃に匹敵する物もあります。
スリングライフルはスリングショットをライフル型にしており、威力、精度ともに通常のスリングショットよりも大幅に高いのが特徴です。
原理はシンプルなのでパーツを買い集めて自分で組み上げても面白そうです。
弾はパチンコ玉等の弾丸を使うため、火薬を使う装弾よりも安価です。
スリングライフル・スリングショットについての詳細はこちらのサイトが詳しくまとめていたので、参考にして下さい。
槍
また槍自体は自由猟具ですが、刃渡り15cm以上の刀だったり、両側に刃が付いている剣5.5cmだったりすると銃刀法という別の法律に抵触しますので、注意が必要です。
使い勝手は分かりませんが、刃先から5.5cmまでは諸刃でそこから15cmまで片刃の刃物を作って、付け根にネジ切りをして細い鋼管に繋げられるようにすれば、くくりわなやは箱わなに掛かった獲物の止め刺しで突きも切開も出来ます。
余談ですが、諸刃を剣と言い、片刃を刀というのは初めて知りました。
諸刃の剣と言うのは、てっきり刃を握る手が切れると言った意味から転じているのかと思っていましたが、正しくは相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから転じているようです。
また諸刃と両刃は混同されがちですが、諸刃は刀身の両側に付けられた刃、両刃は左右両側から研ぐ刃物(断面がV字状)の刃と言い分けるようです。
まとめ
自由猟具での狩猟は狩猟免許が不要ではありますが、鳥獣保護法のことは理解して狩猟をして頂ければと思います。
スリングショット等をわな猟でかかった獲物の止め差しで使用すれば、安全性も高く安価に出来るので良いです。
一方で山の中ではそもそも現実的ではないですが、落とし穴は禁止猟法の「陥穽」に該当するため、用いることは出来ません。