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【陸マイラー的ライフハック】FOP・PPの計算【ステータス修行の第1歩】

経営戦略コンサルタントのちょーすです。

仕事で飛行機によく乗っており、既にダブルステータスホルダーですが、今回改めてJGCプレミアを目指すことにしたので、まとめてみました。

ステータス修行

JALはステータスプログラムの変更に伴い、少し複雑になったので分かりづらくなってしまいましたが、基本的にはANAと同様の1年間の実績がベースです。

様々なステータスがありますが、「解脱」(JGCカード・SFCの入会)の基準となるのは50,000FOP・PP(以下、「ポイント」と記載)です。

JGC・SFCについては詳しくまとめている方が他に多くいるため、ここでは割愛します。

その他、ステータス自体は30,000ポイント、50,000ポイント、100,000ポイントと段階になっています。

個人的には50,000ポイント以外に一定のメリットがあると感じるのは、JALの80,000ポイントと100,000ポイントです。

そう言えば、これまで条件が非公開で突然インビテーションが届いていた「ダイヤモンドメタル」の条件も公に示されました。

ただFOPが150,000または搭乗回数が180回は普通のサラリーマンには難易度が高過ぎて、もはや笑えます。

搭乗回数で言えば、1年が52週なので、毎週1往復するだけでは全く足りず、毎週2往復するとようやく達成するという難易度です。

JAL Life Status プログラム

2024年1月から新しくJAL Life Status プログラムが開始され、まだ情報が錯綜している部分もあります。

間違えて認識している記事等もありますが、従来からある「FLY ON プログラム」も『継続』となっています。

そのため、分かりにくいですがJALのステータスプログラムは「FLY ON ポイント」と「Life Status ポイント」の2種類が並行している状況となります。

何故、誤った情報で認識している人が多いかと言うと、解脱とされる「JGCの入会基準」が「JMBサファイア以上の達成」から「1,500Life Status ポイント以上の獲得」と変更されました。

これにより、単年度実績でJGCに入会することが出来なくなり、FOPを貯めることは不要になりました。

また現実的に単年で解脱することはかなり難しい状況となりました。

なので「JGCの入会基準を満たすこと」を目的に修行をされていた方は、これまでと修行方法が全く異なるということです。

ちなみに「1,500Life Status ポイント」を貯めるには、単純に反覆で狙おうとすると以下の条件となります。

【1,500Life Status ポイントの目安】
JAL国内線搭乗:300回
JAL国際線搭乗:300,000マイル
JALカード:600,000マイル(還元率1%と仮定すると60,000,000円)
JAL Pay:7,500,000マイル(還元率0.5%と仮定すると1,500,000,000円)
JAL Mall:150,000マイル(還元率1%と仮定すると15,000,000円)

単年で狙わなくても良く、またJALカードで航空券を決済して、その飛行機に搭乗したり、その際のホテルの予約をJAL Mallから予約して支払いをJALカードでするといった合せ技でいけるので、長期戦で考えた方が良いです。

現時点ではJAL Payだと効率が悪いので、あまりおすす出来ないので、正攻法としては普通にJALカードを発行するのが1番です。

ちなみに国内線搭乗の300回はダイヤモンドの回数基準が120回で、その2.5倍となるため、かなり厳しいです。

余談ですが、JAL Life Status プログラムは「JALマイルライフ構想」から始まった


マイルを中心とした経済圏ですね。

話をFLY ON プログラムに戻すと、JGCに入会した後の方や単年で飛行機に乗りまくる予定の方、別の航空会社からステータスマッチをした方等はFOPでのステータスが重要となります。

これはJAL独自ですが、80,000ポイントまで到達し、JGCプレミアとなると、ダイヤモンドとほぼ同じ待遇(異なるのはボーナスマイルの換算率とダイヤモンド特典航空券)となります。

個人的にはJGCプレミアまで獲得できれば、あとはANAのステータスを上げるのも有りかなと思っています。

ANAステータスプログラム

ANAの解脱基準(SFCの入会基準)は従来通り、「ダイヤモンドサービス」メンバー、または「プラチナサービス」メンバー」のみであり、単年実績です。

ANAもライフソリューションということで、ANA関連の別サービス利用やANAカードでの決済金額も加味されたステータス狙いも出来ます。

PPも必要なので、全く搭乗せずにステータスを狙うのは不可能で、また実績も1年間単位です。

対象サービスが12サービスありますが、そのうち「ANAの住まい」「ANAトラベラーズ」「ANAマイレージクラブモバイルプラス」「ANAでんき」の4サービスは単発で購入というよりは、契約の必要があったりと比較的ハードルが高いです。

基本的な計算方法

基本的なポイント計算方法はJAL・ANA同様です。

フライトマイルに倍率を掛けて、搭乗ボーナスが足されます。

区間基本マイレージというのは、JAL・ANAともにIATA(国際航空運送協会)のTPM(運賃計算に使用する区間距離)を基準としているため、差はありません。

路線倍率も各社設定されていますが、JAL・ANAはどちらも以下で揃っています。

日本国内線:2倍
各社グループ便の日本発着 アジア・オセアニア線、ウラジオストク線:1.5倍
上記以外の国際線:1倍

異なるのはフライトマイルを計算する予約クラス・運賃種別毎の積算率と運賃種別に付随する搭乗ポイントです。

JAL FLY ON ポイント【FOP】

式は以下です。

フライトマイルというのが、区間マイルにクラスや運賃種別を加味したものです。

ポイント換算率は路線倍率で国内線は一律で2倍です。

搭乗ボーナスポイントは

ANAプレミアムポイント【PP】

式はJALと同様です。

FOP単価・PP単価

読んで字のごとく、1FOPまたは1PPを得るのに必要な金額です。

目安となる水準

一般的な水準は1FOPまたは1PP単価が10円が目安とされています。

それを下回れば、お得にFOP・PPが獲得出来ていると言えます。

修行僧の間で「当日アップグレード」が話題になりますが、それは2,000円程度で普通席からクラスJへアップグレード出来て、200FOPが付与されれば、FOP単価は10円となり、お得にFOPを獲得出来ると言えます。

逆にファーストクラスへのアップグレードがあまり話題にならないのは、料金8,000円に対して得られるのが400FOPなので、FOP単価が20円となりあまり効率的ではないためです。

ちなみにANAの場合はクラスJ相当の座席が設定されていないため、絶対量的にPPが欲しい方がプレミアムクラスへアップグレードしています。

尚、ANAのアップグレードは「事前(搭乗2日前~搭乗前日)」と「当日(搭乗当日)」があり、事前アップグレードの方が料金設定が安くなっているので、狙っている方は事前アップグレードがオススメです。

まとめ

一度興味を持ちだすと奥が深い、まさに「沼」なステータス修行ですが、「解脱」した際の解放感は忘れがたいものがあります。

私もすでにJALもANAも解脱はしていますが、今回再度、JALの上位ステータスである「JGCプレミア」修行を始めることにしたので、日々管理をしていきたいと思います。

何故、JGCプレミアを狙うのかというと、目的は1点だけです。

「マイル有効期限の廃止」となるからです。

通常、積算されたマイルの有効期限は、ご搭乗日(ご利用日)から36カ月後の月末までとなりますが、JGCプレミアの対象期間中は、お持ちのすべてのマイルの有効期限がなくなります。(対象期間中は、マイルが失効しません。)

過去に貯めたマイルが約30万マイル程あるのですが、貯めた後からコロナ禍により、マイルの有効期限延長措置があり、失効すること無くここまで来ました。

しかし、この措置も来年度あたりから無くなる可能性が高いと考え、今年までに積算されたマイルの有効期限を一旦リセットしておこうと考えています。

実際にANAも2024年3月末まで延長措置がありましたが、以降の延長の予定は無いため、JALも近々に終わる可能性が高いです。

ある程度改悪が前提のステータスプログラムですが、うまく活用することで折角の旅をより良いものに出来ればと思います。