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【小倉駅】ATOMica北九州【セントシティ】

経営戦略コンサルタントのちょーすです。

小倉駅近くに新しく出来たコワーキングスペースを訪れました。

ATOMica北九州

ATOMica北九州は小倉駅南口を出たほぼ正面のセントシティの7階にあり、2021年2月にオープンしたばかりのコワーキングスペースです。

多種多様なコワーキングスペースの中でも、空間作りにかなり拘っているコワーキングスペースで、先程の受付の照明も風船のモチーフとなっています。

セントシティは現在は小倉駅前アイムという施設で2021年4月に新装リニューアルオープンとなっているようです。

この場所は小倉駅前の好立地ですが、1993年の小倉そごうに始まり、2002年の小倉玉屋、2004年の小倉伊勢丹、2008年のコレット井筒屋、2009年のコレット、2020年の小倉駅前アイムと動乱の歴史を辿っています。

同じフロアにはかなり広い喜久屋書店があります。

書店との送客を考え、喜久屋書店で書籍を購入された方はラウンジスペースを特別割引料金で利用出来るようなサービスも検討されているようです。

外側にデザインされているロゴマークは小倉織の縦縞に因んだデザインが施されています。

ATOMica北九州はセントシティの小倉駅側の筒状の一角に入っているため、間取りがカタツムリの様な形状をしています。

さいスペースも無駄にしたく無いとの想いで、カタツムリの頭と殻の間の部分に黄色の小さい部屋が3部屋ありますが、こちらは電話スペースになっていました。

入口にはまだ入っていませんでしたが、タブレット端末が設置される予定で、事前に登録した顔認証によって入口が開錠されるシステムとなっているそうで、このシステムによって無人営業を実現しようとしているそうです。

入会手続きもWEBで出来るように設計されているようで、端末で顔認証等を行うようです。

またラウンジスペース以外の部屋には、全てスマートロックが設置されており、事前に登録した電子キーに開けられる部屋を紐付けており、セキュリティも担保されています。

ドアは元々あった設備も使われているようですが、後付出来るスマートロックは便利ですね。もし、ネットワークが停止したり、電源が落ちたりした際には通常のアナログキーも使えるようになっているそうです。

ご縁があって、ATOMicaの役員の方と話をさせて頂きましたが、小倉駅を挟んで反対側にある公設のコワーキングスペースであるCOMPASS小倉が起業支援に機能を特化している分、こちらはコミュニティの運営等に機能を持って行こうとしているようで、目指しているイメージとしては、「公民館」のようなイメージだそうです。

実際に何かやろうとしている人を応援するフォロワーまでサポートできるような運営をしようとしているとのことでした。

ラウンジエリア

コワーキングスペース部分は「ラウンジエリア」という名前になっています。

名は体を表すと言われますが、どんな空間にしたいかで命名することが非常に重要だと感じました。

ラウンジは周囲を囲むように高いデスクがあり、その内側にカフェスペースのような低めのテーブルと椅子があります。

更に内側にはローテーブルとソファが配置されています。

ソファは様々な種類が揃えられており、ほぼ横になれるような広いソファもあります。

イベントやセミナーが出来るようにステージとプロジェクターやスクリーンが設置されていました。

こちらの壁紙も小倉織をイメージしたものだそうです。

ラウンジエリア内にロッカーが設置されています。

パントリーもラウンジエリア内に設置されています。

冷蔵庫・電子レンジ・シンクが設置されており、お弁当や飲み物を保管して温めたり出来るようになっています。

こちらで食事や飲み物を提供するとなると、関係法令を押えておく必要があり、「飲み物を開栓する」「飲み物を注ぐ」という行為にそれぞれクリアすべき条件があるそうです。

ただ、こちらは同じ建物内に飲食店もあるため、そちらとの送客を考慮し、カフェスペースといった活用は考えていないそうです。

ラウンジエリアとパントリーの間に設置されているラックは商品展示スペースとして活用しようかと話をしているようですが、実際にどのような活用になるかはまだ決まっていないそうです。

先述した極狭空間を活用した電話エリアがあります。

1人で座れるように机と椅子は備え付けられています。

ミーティングルーム

ミーティングルームは図面上は3部屋ですが、入居者は入らなければもう1部屋あるそうです。

ホワイトボードは通常のホワイトボードではなく、ガラスで出来たホワイトボードが設置されており、こちらはどれだけ使用しても消し残しが出来にくいものだそうです。

ミーティングルームは小さいスペースの部屋もあります。

こちらの部屋がミーティングルームですが、将来的にシャアオフィスになる可能性がある部屋だそうです。

壁のグラデーションが綺麗なミーティングルーム3です。

こちらの机や椅子はIKEAの商品だそうです。

セミナールーム・カンファレンスルーム

カンファレンスルームはこの施設内で一番良い立地となっています。

まだ大きな机を設置してカンファレンスルームという雰囲気ではありませんでしたが、使い方は色々出来そうな設備となっています。

また一番立地が良い部屋とあって、小倉駅が真正面に見えます。

暗くなるとムードも出て、良い景色だそうです。

セミナールームは10名規模の小セミナーを開催できるくらいの広さとなっていました。

各部屋の壁紙や床材が全て異なっており、部屋のドアを開けるまで、中がどのような部屋となっているのかわからないワクワク感が演出されています。

シェアオフィス

シェアオフィスの部屋数は3部屋程度とかなり少なくなっています。

この辺りがCOMPASS小倉との差別化を意識した点なのだと思います。

備品は必要最小限の机と椅子とコンセントのみです。必要があれば、各社が自ら準備するため、あまりお金を掛けていない印象です。

ネットワークもWi-Fiのみで、セキュリティの関係で有線LANが必要な場合は入居者で契約をして準備するようにしているようです。

まだ入居者がいないため、ラウンジエリアと比べるとかなりシンプルな印象です。

固定デスク席

固定デスク席も20席程度あります。

固定デスク席にはこちら専用のロッカーも設置されています。

個人的にはコワーキングスペースに固定デスクを借りるイメージがなかったのですが、実際に見学等をするなかで、かなり利用している方がいらっしゃる印象を持ちました。

まとめ

今回、COMPASS小倉に引き続き、コワーキングスペースをハシゴで見学しましたが、それぞれコンセントが違っていたり、フィロソフィが違っているため、多種多様な空間となっていたのが面白かったです。

また近い場所に公設のコワーキングスペースがあることを上手く活用しつつ、連携を図るようなことが出来れば、官民連携の形として参考になると思いました。

今回はプレオープン期間中の見学でしたが、グランドオープン後にもまた訪れてみたいと思います。