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プロジェクト・フィルムとは?

こんにちは、プロジェクトの背景の物語を語る映像、「プロジェクト・フィルム」の制作チーム、inaho Filmです。

プロジェクト・フィルムとは何か?

プロジェクト・フィルムとは、なんらかの計画や取り組みを映し出す映像です。私たちは主に2種類の映像をプロジェクト・フィルムとして捉えています。

1つ目:「ケース・フィルム」

ケース・フィルムとは、取り組みについてを端的にまとめて説明するような映像です。企業が行った取り組みについてをカンヌを筆頭とした広告賞で紹介するときに使われるようなタイプのものです。以下に例を挙げておきます。

上記の映像のように、どんな課題があり、それをどういったアイデアで解決しようとしているのか。さらにそれによってどんな効果があったのかをわかりやすく説明しているのが「ケース・フィルム」です。

ちなみに映像の内容をざっくり説明すると、The Hinglish Projectはヒンディー語で使われる文字とアルファベットの共通点を見せることで、ヒンディー語をより身近に感じてもらうための取り組み​です​。
インタビューなどを通してプロジェクトを説明している本作品は、2012年Cannes International Award Gold Lionを受賞​しました​。

2つ目:「プロジェクト・ドキュメンタリー」

ケース・フィルムがプロジェクトの概要をわかりやすく端的に伝えることを目的とした映像ですが、プロジェクト・ドキュメンタリーはその過程と背景を物語として体感してもらうための映像だと言えます。

コンテンツが溢れる時代の中で、それぞれのコンテンツがどのような背景で誕生したのかという「コンテクスト/文脈・背景の物語」の重要度が高まっています。例えばスポーツや映画の世界では、試合や作品といった「本番・完成品」だけでなく、それらが生まれる背景や関わる人々の物語をメイキング動画やBTS(Behind the Scenes)として見せることで、コンテクスト・文脈を語り、新たなファンを生み出すようになっています。
(Amazon PrimeのAll or NothingやNetflixのDrive to Surviveなどが近年人気なこのジャンルの中心例です。)

こうした「結果」だけでなく「過程」を見せる手法は、スポーツや映画の世界のみだけでなく、社会問題を解決しようとするプロジェクトや企業のCSV/CSR活動などにも活用されています。

上記で説明した「ケース・フィルム」と「プロジェクト・ドキュメンタリー」を2種類合わせて、これらのプロジェクト・取り組みを紹介する映像のことを「プロジェクト・フィルム」とinaho Filmでは呼んでいます。


inahoFilmがこれまで制作してきたもの

inahoFilmではこれまでいくつものプロジェクト・フィルムを制作してきました。以下はその一例です。

- プロジェクト・ドキュメンタリー

▲ The Making of TOYOBO Monument
東洋紡株式会社が創立140 周年を機に、本社オフィスを移転するとともに、約60年ぶりにコーポレートロゴを刷新。そして同時に新社屋のロビーに、デザイナー佐藤卓氏により制作されたモニュメントを設置することになった。
そのモニュメント制作の様子を追ったメイキング・ドキュメンタリー。東洋紡ウェブサイトと本社ロビーにて公開中。

▲ トビタテ留学JAPAN ドキュメンタリー
文部科学省が行なっている留学促進キャンペーンの一部として、高校生の海外留学に密着したノンフィクション映像。 ドミニカ共和国に留学した高校生と、ロンドン留学した高校生の2パターンを作成。ウェブとイベントで公開中。   代理店:株式会社サニーサイドアップ 制作会社:株式会社くろまく


- ケース・フィルム

▲海のごちそうウィーク
日本財団「日本さばけるプロジェクト」で、魚の日である10月10日から世界食糧デーの10月16日までの「海のごちそうウィーク」期間中、Twitter投稿キャンペーンを実施。キャンペーンのコンセプトを説明し、応募を呼びかける映像です。

▲「楽しみながら災害時に役立つ力を」
「今こそ自分たちの力が役に立つ時だ」。2020年12月、豪雪のため、新潟県・関越自動車道で車が立ち往生。2000台近くの車が動けずにいるなか、警察でも自衛隊でもない四輪バギーとスノーモービルが現れた。圧雪作業を行って、人が歩ける道を作り、食料や燃料、水などの支援物資を夜通し配布した。そのバギーに乗っていたのは、長野県小布施町にある浄光寺の副住職・林映寿さん。彼の取り組みを3分にまとめた映像です。


▲ 介護3.0の挑戦
「おむつ交換が僕らの役目ではない」。介護施設の利用者に対し、画一的な集団ケアを行わず、入居者の個性とタイミングに職員が合わせていく。そんな介護のスタイルを提唱し、実践している男性がいる。目指すのは、「最後までその人らしく生き抜ける」「お年寄りを輝かせ、職員も輝く」介護。どのように実現してきたのか。背景にある思いや経緯、これからの展望を聞いた。


以上のようなものをinahoFilmではこれまでに制作してきました。
このnoteでは、今後これらのプロジェクト・フィルムの世界中の事例を集めてご紹介し、アーカイブしていければと考えています。
ぜひ引き続きチェックしてみてください!