活躍より大事なこと　

2022､12､27

森暮らしをしばし、怠けていた。


人間界は師も走る季節
２日間で３箇所の皿洗いを手伝った。


アメリカに住む元同僚に会い、知らなかった事情を聞いた。
英語業、ボランティア、町おこし…
視界の狭い私が「活躍」する時、誰かの苦い思いを産むことが多い。

森にこもりたい理由の一つでもある。



久々に丸一日、家にいられる今日を貴重に思う。

懸案事項だった、川までの道を細く切り開いた。夫が。

犬の寝床に落ち葉を増やす。
スーパーに財布を忘れて取りに行った。
読むことも書くこともしないまま夜になった。

外で仕事をして子供も育てて、の方々と私は
同じ人間と思ってはいけない。




先日、家の犬が、走ってどこかに行ってしまった。
半年に一度、ふ、と思った次の瞬間にまっしぐら走り出す。
前回までは心配して探したが
心穏やかに待ってみる実験をしたら成功した。
翌朝、奴は疲れた様子で自分の落ち葉ベッドに収まっていた。

「夏虫冬草」のゴローのようにいつも自由にしていたら
奴も何かの役割を果たしに遠くまで行くのだろうか。
私は彼を探して旅をするのだろうか。

いや、犬も人も、役不足である。



先日、久々に、消えたくなった。

稚拙な決断をして、直後に激しく悔いたため。
こんな事例は過去でし尽くしたはずが、現在形だった。

皿洗いで感謝されて、立ち直る。

森暮らし、時々皿洗い、が無難であるのに


あさっては、人前で歌う。
年明けはラジオ番組を任された。



活躍しなくていい。

優しくあれ、自分。