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田舎は米ぬか無料につき

付知の中心にある道の駅の隣にひっそりとたたずむ精米機があります。

そこにはこのような文言が。

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「米糠はご自由にお持ち下さい」

!!


確か米ぬかって玄米を白米にする時にでるやつやなって思ってたら、だいたい合ってました。


今までタケノコを茹でる時に一緒に入れるとタケノコのえぐみを取ってくれるもの、というぐらいしか思ったことがありませんでしたが、

めちゃくちゃ体に良くて美容にもいいらしいです。

これで無料で食べ放題なら、なんとか食べる方法見つけるしかないって思うのは当然ですよね。


とはいえ、昔からなじみのあるお米の副産物なんてこの長い人類史の中で何人も食べることに挑戦しているはずなので、まずは文献を調べることから始めました。


ただ、いくら探せど、「米ぬか料理」というものは出てきませんでした。

せいぜい、小麦粉系の中に少し混ぜて健康によくする程度。

メイン米糠な料理は皆無でした。


ここで今後の進むべき調理法は三つです。

①昔ではできなかった新技術を利用した調理法を使う。

②稲作文化以外のところのお米料理の調理法を使う。

③直感による、己との対話によって編み出した調理法を使う。


このあたりまで考えた時、直感がささやきました。

「米糠って言ったって、結局可食物の玄米から可食物の白米を引いたら出てくる=食べられるものなんだから、お米と同じように炊飯器で炊けばなんだかんだ食べられるもんなんだろう」と。

この啓示に感謝し、早速挑戦してみました。


①一合分の米糠をセット。

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②一合分のお米を炊くときと同じ分量の水を入れ、だまがなくなるようにかき混ぜる。

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③炊飯器で炊きあがるのを待つ。


結果

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人類が滅亡した後の地球の表面みたいな感じに炊き上がりました。

湧き上がる湯気が人類滅亡した感じをより表現しています。


肝心なお味は、

最初口に入れた瞬間に、お米由来の素朴な甘味が口いっぱいに広がり、これはいけるんじゃないかと思います。ただ、食べすすめると(三口くらい目)米糠のにおいが鼻に蓄積され、「あれ、なんで私米糠食べてるんだっけ」と思い始めます。そう思うくらいの、鼻がこれ以上このにおいかぎたくないと拒否反応を示しはじめます。

ただ絶対に嫌!という拒否反応ではなくて、「あれ、別に米糠じゃなくても...よくないですか?」という控えめな拒否反応が続きます。


それでも食べ続けていると今度はのどの方に蓄積されて、

「あれ、よく考えると...なんかえぐみないですか?あれ舌さんは感じてないですか?」とこちらからも控えめな拒否反応が起きます。


見た目も一見鳥の餌なので、目からも

「あれ、おいしくなさそうなんですけど...あ、ほぼ玄米と同じものなんですね、はいはいそれなら....あれ、でも....あ、はい....」って感じの返事がきます。


甘いには甘いし、栄養も高いんでしょうけど、

昔の人が精米し始めたのってそういえば玄米から米糠を取り除いておいしい白米を食べるためだったってことを再認識された日になりました。


ただ、まだ諦めてません。

パエリアとか、タパスの米糠版とか挑戦したいのはたくさんあります。


また、豆乳が大豆を絞ってできるように、今回炊いた米糠も、絞って米乳が出来ると思います。たぶん素朴な甘味の栄養たっぷりなやつになると思います。

豆腐と同じようににがりを入れたら固まるとかだとおもしろいんですけどね。


私の戦いは、まだ始まったばかりです。


ただ、結局下の記事の米糠ケーキにたどりつく予感しかしません。







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