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バラバラモザイクスイートピー

 この時期、岡山県の名産品と言えばスイートピーです。

 岡山県のスイートピー生産量は全国3位の銅メダル! 特に製産が盛んなのは、倉敷市の船穂地区です。船穂は、夏の白桃や秋のブドウ栽培でも有名なのですが、冬から春にかけてはスイートピーです。
 もともとは果物の農家さんが裏で栽培できるということで、スイートピー生産が始まったようですが、いまは分業がすすんでいるようです。

 この船穂地区は、古い町の雰囲気を残している地域でもあります。

 松田聖子さんの赤いスイートピーでも聞きながらお散歩しますかね。

 日本の農地の魅力って、職住一体になっているところだと思うんです。つまり、家が一軒有ってその周辺が農地。また家があって農地。農地と民家がモザイク状になるんですよね。船穂の場合は、ビニルハウスが多いので、面白い風景が形成されます。
 もちろん生産性という意味では、大規模農業をやる方が競争力があるに決まっています。しかし、山の谷間に田んぼを作り、なんなら山の斜面に段々畑をつくって狭い土地を活用してきたモザイク状の日本式農業って、"映え"ですよ。生産物はもとより、"映え"にも価値があるんじゃないかなと思うのですが。

 さて今日の一枚は、そんなビニルハウスを撮ったもの。
 山の斜面を利用していたり、土地が細かく分割されてそれぞれに農家さんがいるために、ハウスだけ撮ってもこのようなモザイクが完成します。
 方向もバラバラ、ハウスの種類もバラバラ。そのおかげでこんな素敵な写真が撮れました。
 スイートピーの出荷は4月くらいまで。お花屋さんの店頭で見かけたら、どうぞ清き一票をお願い致します。

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