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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.019 映画 ジェリー・ルイスの「底抜け大学教授 」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 ジェリー・ルイスの「底抜け大学教授 」(1963/米)についてです。

少し昔1960年台のドタバタコメディ映画。今見ると新鮮ですごく面白い。

当時大人気だった喜劇俳優ジェリー・ルイスの魅力全開。

エディマーフィーがリメイクして「ナッティ・プロフェッサー」という映画にもなった。

60年代、まだCGもなくSFXもさほど進化せず、メイクアップもそこまで進んでいない時代。

ジェリー・ルイスの変身ぶりが物凄い。

冴えない科学者とモテモテのイケメンを演じ分けている。

全く別人に見えるほど。



物語は主人公は天才だが失敗ばかりしている冴えない科学者で大学教授の男。

出っ歯で眼鏡をかけ、ヒョロヒョロで生徒にも舐められている。

そんな彼でも優しく接してくれる女子生徒がいた。

この女子生徒役の子がすごくアメリカのティーンエイジャーぽくて可愛いです。

彼女に恋した教授はジムで筋トレしようとするが失敗。

では得意な化学の力で、筋肉増強しようと自らを実験台に研究して薬を開発する。

ある日偶然に薬が完成し、かっこいい男に変身した教授は生徒たちがたむろするダンスパーティ会場へと行く。

見た目もカッコ良くなったが、性格まで強気に。

優しく接してくれた生徒にぐいぐいと強引にアプローチするが、薬の効き目はすぐ消えてしまう。シンデレラみたいに。

研究を重ね、昼はか弱い教授、夜は強気のイケメンの二重生活が始まるが・・・。



まあ低予算でありがちな物語(ジキルとハイド)だが、メリハリがあってわかりやすい。

こう60年も経って見ると単なる楽しいコメディが、なんだかオシャレな作品に見えてくる。

この感覚は昔の特撮映画を観ているのと同じ感覚だ。

もう今の物凄い映像でリアリティがある映画にはない、映画ならではの純粋な楽しさ、幸福感がまだ残っている。

ジェリー・ルイスの変身っぷりを堪能できるのはなんて幸せなんだろう。


ラストはネタバレになるから言えないが、教授の言葉にすごく感動した。

昔の”普通”のアメリカ映画ってベースにちゃんと正義があるところがまた良いですね。

もちろんその正義までなくなった映画もありますが。

今日はここまで。



自分を好きになれ。ずっと共に過ごす相手だ。
自分を好きになれなきゃ、誰にも好かれない。
/「底抜け大学教授 」より







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