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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.031 映画 ジョセフ・コシンスキー「オンリー・ザ・ブレイブ」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 ジョセフ・コシンスキーの「オンリー・ザ・ブレイブ」 (2017/米)についてです。

実話をベースにしたアメリカの森林消防隊員の話。

と聞くとああ、よくある映画だねと印象を持ちます。

実話の作品って確かにそういうまあ悪くないけど70点ぐらい、実際にあったんだね大変だったね、とあまり記憶に残らない作品は多いです。

が、しかしこの映画はなかなかそのよくある実話映画とは違いました。

”炎”という映画の中で一番すごいビジュアルを使っているからか。

男たちの”人間ドラマ”だからか。

彼らのラストシーンは一生忘れられない。

監督はジョセフ・コシンスキー、「トロンレガシー」や「オブリビオン」などCGをうまく使う映像派。

司令官の奥さん役にジェニファーコネリーなのがファンなので嬉しい。




物語は、20人の屈強なメンバーが揃ったアリゾナ州の森林消防隊員、

火事の現場で、風や火の動きをみて、次々と木を切り倒し、火で焼いて、火災を食い止める。

ただ大きな山火事の時に国のホットショット(消防の精鋭部隊)に田舎の消防隊員は口出しするなと言われてしまう。

麻薬に溺れた若者が、恋人が妊娠したことをきっかけに、更生して森林消防隊の新人募集に応募する。

他の隊員が反対する中、指揮官は「もう一度ちゃんとした人生をやり直したい」という彼の決意を買って入隊を認めた。

森林消防隊員の訓練は地獄のようなものだった。

だがその若者は地獄の訓練を耐え、次第に仲間たちと絆が深まっていく。

指揮官はそんな彼らを誇りに思い、ホットショットになりたいという夢を捨てられなかった。

友人の消防署長と市長と一緒に認定の試験を受けれるように奔走する。

まだまだ半分ぐらいで話は続きますがネタバレになるのでここまで。

若者の成長物語、チームのホットショットになるために地獄のトレーニング、
そしてある大火事の現場。

なかなか実話なのに良い脚本です。



この森林消防隊員というのが普通の消防士さんとは違うのが興味深い。

山の中なので、消防車などで水をかけて消火も難しい。

なので火の周囲に線上に穴を掘り、燃えるものを取り除いて、火が行き場を失い鎮火する。

そして火を使って木や草を燃やして、もうそれ以上燃えないようにする。

水を使わないんだ!

そういえば江戸時代の火消しも、とにかく火の回りの建物を破壊していました。

アメリカには約107の森林消防隊があるそうです。

各隊は約20名の隊員で構成されている。

アメリカには広大な森林があり、雷もキャンプでの火の不始末もある。

最近は温暖化でより山火事が多くなっている。

彼らの影ながらの活躍が森を人々を守っているんですね。



そんな彼らの感動的な物語。

最後にアメリカ史上最大規模の山火事が起こる。

ラストに呆然としました。

忘れられません。

今日はここまで。



自分の心に聞くしかない。
何があれば生きられ、何がなければ死ねるのか
/「オンリー・ザ・ブレイブ」より
指揮官が仕事と家庭について悩み消防署長に聞いた時の答え
















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