見出し画像

Netflixを成功させた人間の心理

 最近、というかここ数年で大流行を見せたNetflix。実は、これが流行ったのには、心理学的に、理由があった。

 「Netflix、見尽くしたけど、なんか見ちゃう」そう思う人は多いだろう。実は、そう思うのには、心理的な、人としての法則がある。それは、ホメオスタシスというもの。これは、「人の一度おかれた状況を保とうとする本能」のことである。「住めば、都」という諺は、ホメオスタシスによって、その環境を一定に保とうという心理が働くから。引っ越す前は、田舎で不便そうでも、生活が始まってしまえば、慣れるのである。

Netflixは、この人間の性質を美しいほどうまく利用している。Netflixの場合は、一度契約してしまえば、解約するまでは、「月にお金を払い続ける、そして見る」というのが基本の状態になる。だから、そのお金を払い続けるための行動を無意識的にやってしまう。その結果、例えば、無理してでも何かドラマを見ようとしたりする。

一方で、映画やドラマを見る方法として、TSUTAYAなどで借りてくる場合がある。ホメオスタシスの考えから見ると、「レンタルする」という行動は、普段レンタルしないという基本の状態から外れる行動だ。その結果、レンタルするというのはかなりエネルギーを使う。つまり、めんどくさい。

これと同じことが言える現象は大量にある。例えば、Spotifyもそうだし、とにかく、サブスクライブ形式の商売が増えてきているのにはちゃんと理由があるのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?