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学びのカタチ ナショナル・コスチュームについて考えてみた その2

子供達が想起する「カナダ」に近いイメージのコスチュームにどのようなアイディアがあるか、一緒にリサーチを開始しました。こんなことにたっぷり時間がかけられるのもロックダウンのおかげと、事態を少しでも前向きに捉え、マンネリ化しやすい日常生活を娘達と共に楽しみます。

カナダと言えば・・・
(1) ホーザー
(2) メープルリーフ
(3) ヘラジカ
(4) 赤毛のアン
(5) 2019年 NBA優勝
(6) ファースト・ネイション

(1) ホーザー

田舎臭く垢抜けない自分達カナダ人のことを、愛情込めて自虐的に自称する言葉です。ニット帽にイヤマフ、赤黒チェックのネルシャツにジーンズとブーツ、ポケット多めのアウター姿がステレオタイプです。ホーザーはドーナッツとビールが大好きです。

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(2) メープルリーフ

メープルの葉や国旗をモチーフにしたコスチュームはカナダデーが近づくと至る所で売られますが、これでは文字通り「国旗」を纏っているだけ、全身タイツでは変態です。

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(3) ヘラジカ

壮大な自然の中に佇む動物はカナダのイメージとしてはど真ん中ですが、衣装となるとハロウィーン化が否めません。被り物は頭も蒸れます。

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(4) 赤毛のアン

娘はアン、ペアの男性はギルバート(アンの恋人)に扮するのはどうかとイメージを検索。先に二人のアン画像を見つけてしまい、一気に萎えた娘。このアイディアも拒絶されます。

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(5) 2019年 NBA優勝

まとまる気配がない家族会議。そこで大会参加経験のあるカナダ囲碁協会会長に相談してみることに。すると昨年はトロントラプターズのNBA優勝にちなみ、バスケットボールユニフォームで参加したと教えてくれました。偶然アメリカ人棋士達もNBAバスケットボールチームのユニフォームで参加。
スポーツには縁遠い碁打ちおじさん達が、やけにスポーティーな格好で囲碁を打つというシュールな情景に、ほっこりします。

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また、モンゴル人棋士は律儀に蒙古伝統の毛皮帽で参戦、対局場でナイアガラ級に汗をかいておられたとのこと。「同じ北国の人間として、僕達は薄着を選んで正解だった」とおっしゃっていました。

(6) ファースト・ネイション

「国家」ではなく現在カナダ領とされている「土地」固有の民族や文化ということであれば、先住民達が築き守り続けてきた伝統がそれに該当するでしょう。ですが、彼らの地に住まわせてもらっている私達よそ者が、先住民族の衣装をカジュアルに模倣したりパクったりするのはブラックフェイスのミンストレル・ショーにも類似した行為と言えます。自身の下着ブランドにkimonoと名付けたキム・カーダシアンの炎上商法以上に、デリカシーのないことであるという共通認識が、カナダではやっと広がり始めています。

ハロウィーンパーティーに際し子供達の通う学校から送られてきたメールにも、「仮装すべきでないコスチューム」の例として「indigenous(インディジネス:先住民)の人々を模した格好」と、しっかり記載されていたほどです。

それにしても、どれもピンとこない。。。
 → 「学びのカタチ ナショナル・コスチュームについて考えてみた その3」に続く。

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