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「習得のための体験型支援サービス」が必要な時代へ。

Web活用支援を数年やってみて学ぶことがとても多かったです。最近ではノウハウやナレッジしかないサービスはもはや難しく、習得するための体験プログラムを付与しないと今後はバリューに結びつかないのでは…と思うようになりました。「習得のための体験型支援サービス」と言えるかもしれません。企業に求められるリスキリングの文脈とも相性がいい。

ただ、そうなると支援側にはそのためのスキルやパーソナリティが必要です。トレーナー的な方法論とコミュニケーション能力と言ってもいい。これまでのWeb業界は顧客との「知識のギャップ」が売上の源泉となっていましたが(特にWeb業界はそこに大きく寄りかかっていたと思える)、恐らくその泉は加速度的に枯れていくはずです。「知識は手に入れられる。しかし、習得や定着、展開の方法が分からない/手伝ってほしい」という顧客ニーズに応えるためには今までのような一方的なコミュニケーションではお話になりません。伝えるためのスキルと習得を支援するための能力が必要になります。

…とここまで考えてはたと困るわけです。だってほとんどのWeb制作会社はトレーナー的な能力や専門性を持っているわけではない。クライアントの特性に合わせた習得体験プログラムを作るための経験があるわけでもない。持っているのはWebについての専門性と知見です。それが悪いわけではありません。ただ、それでは足りなくなったのだと思います。ぼくたちは自分たちの専門性や知見を別の形にトランスフォームしてニーズに応えることが求められるようになった。そのスキルや経験や知見や人材が必要なら新たに揃えなければいけない。

勿論それに応えるかどうかは制作会社それぞれですが、今後も存続し続けるためにはかなり重要な要素だと思います。社会の変化と共にWeb制作会社に求められることも変化し続けているので。じゃあ、どうしたらいいのよと尋ねられたら困るのですが。試行錯誤しながら変化し続けるしかないんじゃないかな…と思っています。大変ですが。Web制作会社って大変ですよね。

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