欠落とユニークネス(独自性)は親和性が高い。
「自分は◯◯ができない」と考えるとただの欠落だけど、「皆と同じやり方では自分は◯◯ができない」と捉えると「どんなやり方だったらできるか?」を考え始めるヒントになる。そこには自分なりの発見があったり、うまくいけば武器になったりする。欠落とユニークネス(独自性)は親和性が高い。
「皆と同じことができない…」という欠落感は思春期に多い感覚ですが、意外と仕事でも出会ったりします。特にぼくは多い。
手垢にまみれた「自分らしく」という価値観をぼくは否定しませんが、呪いの一種だとも思っています。自分らしく生きるためには武器がいる。武器を見い出す大変さを無視して「自分らしく生きなよ」と無責任に声をかける大人たちをぼくは好みません。お前はできてんのか。そして、たいていの「自分らしさ」は欠落と隣接している。偏見かもしれませんが。自分らしさとはオリジナルな欠落を抱えたまま「それでも生きていく」という意思と覚悟と手段だとぼくは思っています。
そうならば、自分の欠落を反転して武器にする視座と取り組みが必要になってくるんですよね。欠落はユニークネス(独自性)を獲得するための軸になりうると。ぼくには大学生、高3、中2の子どもがいますが、これから必要になってくるマインドじゃないかなと思っています。伝え方が難しいのですが。
欠落感とウェルビーイング
欠落感とウェルビーイングは関連性がなさそうに見えますが、そうとも言えません。良好で満たされていることへの適性がある人だけが人生の対象ではないですよね。欠けている人間であっても生きていく上で、自分なりの良好で満たされている状態を作り上げていく必要があります。少なくともぼくはそうでした。身体的、精神的、社会的、経済的のどれにたいしても欠落だらけです。でも、それを埋めるのではなく反転する。できれば武器にする。何とかやっていく。自分が生きていくための武器を探し当てる。ある種の人間にはそのマインドが必要だと思っています。自分らしく生きていくってそういうことですよね。
欠落感と仕事の進め方
また、これは地方中小企業のWeb活用にも通じる話だと思っています。リソースや経験値など豊富に揃っている状況なんて地方中小企業にはほぼないですから。支援側のぼくたちは欠落を武器に転換する方法論が必要になる。思春期の欠落感を考えていたら仕事の話と繋がってしまいました。でも大体似ている。
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