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富士吉田市の皆さん、マジリスペクトです。『ハタオリマチのハタ印』

今日、たまたま見た富士吉田市の『 ハタオリマチのハタ印』Webサイトが素晴らしかったので、思わず個人的な覚書としてこのnoteを書いてしまいました。
「このWebサイト、気力体力がともに健やかだなあ…!」と思ったのです。Webサイト評に気力とか体力とかを使うのも変な感じですが、本当にそう感じたんですよね。産業・地域・行政の連携で「こんなちゃんと運用しているチームがあるのか…」と目から鱗でした。
個人的な覚書ですが、よかったらご覧ください。

Webサイト『ハタオリマチのハタ印』

『山梨ハタオリ産地の今を伝える ハタオリマチのハタ印』

ハタ印とは
富士山の麓に広がる山梨県富士吉田市・西桂町にはハタオリがあります。
1000年以上変わらずに鳴り響くハタオリの音は街の宝物です。
近年、歴史あるハタオリの文化は急激な時代の変化に対応することが難しく、世界に高品質な製品を供給している高い技術がありながら、ハタオリマチを取り巻く状況は厳しくなる一方となってしまいました。

涙を飲んで廃業していったハタオリマチの職人も数多くいます。

私たちは、何十世代も前の祖先が脈々と繋げてくれたハタオリマチを次の世代に繋ぐため状況を変えなければなりません。

『ハタオリマチのハタ印』は、100年後も富士山の自然に囲まれた美しいハタオリ産地として、様々なヒトがいきかい、モノやコトが生まれる活き活きとしたハタオリ産地を実現する為のプロジェクトです。
このハタオリマチをより良い形で次の世代に繋ぐため、富士吉田市・西桂町全体で新たな挑戦に取組みその意思の印として「ハタ印」をかかげます。

https://hatajirushi.jp/about

ハタ印の活動内容

ハタオリマチのハタ印はいくつかのコンテンツに沿って活動しているプロジェクトです。
1 織物に関する仕事を依頼できます
2 毎月第3土曜日はオープンファクトリーを行なっています
3 一年を通して、魅力的なイベントがあります
4 ハタオリマチオリジナルのお土産もあります

ハタ印のトップページ

このサイト知りませんでした。恥ずかしい。

偏見を承知でいうと、行政や団体発の地方or業界復興Webサイトは公開後にスカスカなケースが多く、見ると悲しい気分になるのですが、公開5年の #ハタ印 さんは今も本当に力強い。

富士吉田市のプラットフォームに

ハタオリというプロダクトだけに焦点を合わせるのではなく

・知りたい
・行きたい
・住みたい
・注文したい

上記の4つの切り口をWebサイトにもっています。

それだけなら珍しくないですが、どの切り口もその先の受け皿が充実している。つまり、富士吉田市のプラットフォームになっている。

知りたい

行きたい

住みたい

注文したい

どうですか。この充実したプラットフォーム感。

「プラットフォーム」って口でいうなら簡単なんです。視点も珍しくない。ポイントは「やりきれるかどうか」で。

#ハタオリマチのハタ印プロジェクト  はどの切り口からも手抜きが感じられません。そしてこれは関係者全員が目的を共有してないと出来ません。マジすごいんですけど…

受け皿となるWebサイトも充実しているのがすごい

受け皿となるWebサイトもきちんと用意して、コンテンツも少しも手を抜いていないのが本当にすごい…と思いました。正座して見ています。

住みたい(you FUJIYOSHIDA|移住・観光・仕事)


注文したい(MEET WEAVERS|織物を作りたい&買いたい人を繋ぐ)

オリジナルグッズを買いたい(HATAORIMACHI NOTE BOOK)

ハタオリマチのハタ印のオンラインショップ

補足

ナガオカケンメイ氏 × 鈴木マサル氏 長編対談01
『これからのいいものづくりとは?』

『ハタ印』サイトに掲載されているこの対談記事がめちゃくちゃ面白かったです。勉強不足でテキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんを存じ上げなかったけれど、めちゃくちゃいい人だなあと思いました。(すごい人です。すみません)

Designer
鈴木マサル Masaru Suzuki

多摩美術大学染織デザイン科卒業後、粟辻博デザイン室に勤務。 1995年に独立、2002 年に有限会社ウンピアット設立。2005 年からファブリックブランド OTTAIPNU(オッタイピイヌ)を主宰。自身のブランドの他に、2010 年よりフィンランドの老舗ブランド marimekko のデザインを手がけるなど、現在、国内外の様々なメーカー、ブランドのプロジェクトに参画。東京造形大学教授、有限会社ウンピアット取締役。

個人的な所感

産業・地域・行政の連携で「こんなちゃんと運用しているチームがあるのか…」と目から鱗でした。

#活動とコンテンツが継続的に循環するチームづくり
これってすごく大切だけど、すごく難しいと実感しているので、本当に素晴らしいです。富士吉田市の皆さん、マジリスペクトです。

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