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ぼくたちWeb制作会社はその名前に代わる新たなラベリングを早く見つけるべきですよね。

企業にとってのWebの役割がどんどん変化していく。パンフレット的な扱いから重要な営業ツールに変わり、今ではCRMを軸とした事業のプラットフォームとなりつつある。もはや「Web作れます」だけだとニーズに応えられない。これまで自分がやってきたことが3年後にはもう本丸じゃなくなっているだろうと予感しつつ、明日はどっちだと手を伸ばし続ける感覚は嫌いじゃない。目の前の仕事を懸命にやりつつ、ちらちらと見え隠れする新しいニーズの欠片をパッチワークのように組み合わせて新しい地図を読む。というか読めないから目を凝らすしかないのだけど。

とはいえ、ぼくたちWeb制作会社はその名前に代わる新たなラベリングを早く見つけるべきですよね。「Web制作」なんて領域はもうとっくにはみ出しているんだから。

たとえば自社(株式会社JBN)はHubSpotを使ったWeb制作がメインですが、API連携もテーマになったりする訳です。かつてはWeb的なアプリケーション(予約システムやカートシステムなど)が対象でしたが、今はもう会計や契約などの管理システムが対象になったりもします。いわゆる基幹システムとの連携です。この場合、システム開発ができればOKというわけにはいかないですよね? 顧客には必ず解決すべき問題があって、実行されるべき課題があるんだから。受託側には顧客と同じ目線で話し、理解し、整理し、提案する能力が求められます。制作会社なんだからそんなの当たり前じゃんと思いますがいやいや。

Web制作会社だからWebについては少し言えたとしても、管理システムが対象とする会計や契約、財務やビジネスについての知識は全然ありません。「30分後にCFOと打ち合わせ」と言われて実りのあるMTGをやる自信がありますか?ぼくは全然ありません。財務についての知見なんてないんだから。そもそもCFOなる方々とまだお会いしたこともない。

でも、CRMを軸としてWebがプラットフォーム化していく以上、Web制作会社にそのような「各業務領域とのシステム連携」の相談が来ることは今後も当然あります。財務に限らず、営業、販売、調達、在庫管理、採用など様々な業務領域との連携が求められる。むしろその変化に対応できないと生き残れないのかもしれません。それはWeb制作会社の領域なのか?と問われたら「ですよねえ…」と返しますが。

とはいえ、「Web」というプロダクトの役割が進化していくのは誰にも止められません。ぼくたちWeb制作会社は市場やユーザーの求めに応える必要がある。この先も店を開き続けていたいなら。

落語界で有名な言葉「芸人に上手も下手もなかりけり 行く先々の水に合わねば」を最近はよく思い浮かべています。どの仕事も大変ですね。


補足

ERPと2025年の崖

規模も領域も全く違う「ERP」とそれに付随する「2025年の崖」は横目でチラ見しつつ大変だなあ…と他人事に思っていたのだけど、まさか企業のWeb活用の未来が同じ方向で合流しているとは思わなかった。「馬鹿か。そんなの当然じゃないか」と言われたら反省しきりなのですが。


中小企業(SMB)向けのERPとは

前述のような文脈で「さてどうしたものか…」と思ったときにOracleの『中小企業(SMB)向けのERPとは』が参考になりました。『ERPシステムが成長をサポートできない9つの兆候』『中小企業向けのERPの主要な成功要因』など詳細まで分類されていて分かりやすかったです。

多くの中小企業(SMB)にとって、エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)ソリューションの評価は困難なタスクであると思われるかもしれません。しかし、すべては1つの質問に帰結します。現在のシステムはビジネス目標をサポートしているのでしょうか。あるいは、妨げになっているのでしょうか。 中小企業は、引き続き成長するために、スプレッドシート、オンプレミスのソフトウェア・ソリューション、および制限されたクラウド・ポイント・ソリューションから進化する必要があります。中小企業は、現在のグローバルでペースの速いデジタル環境で成功するために、ERPの選択によって、財務と業務への最新のアプローチを導入する必要があります。しかし、最新のERPとはどのようなものでしょうか。また、SMB ERP向けのソリューションなのでしょうか。

https://www.oracle.com/jp/erp/what-is-erp/smb-erp/

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