見出し画像

楽しく、無理せず、健やかに仕事をしていくためのレシピ本『佐久間宣行のずるい仕事術』

『佐久間宣行のずるい仕事術』を読む。引き込まれてあっという間に読了。

とてもいい本でした。心が少し軽くなって、「自分にもやれることがある」と無理せず前向きになれるような。オジサンにありがちのマウントも全然ないし。同僚や友人にも薦めたい本です。

佐久間さんが「誰かの役に立ってほしい」という気分で書いているのがよく分かります。だからこれは実用書です。レシピ本に近い。楽しく、無理せず、健やかに仕事をしていくためのレシピ本です。たぶん。

「理」に呑まれない重要性

これは佐久間さんの資質だと思うのですが、「理に呑まれていない」んですよね。それがこの本の読みやすさのポイントでもあり、佐久間さんの仕事術の特徴だと思います。
佐久間さん自身はとてもロジカルに物事を考える人だと思うのですが、あくまでも手段として使っていて。ロジカルシンキングの奴隷になっていない。自分の行動原理は「理」を重視するけれど、他者に押し付けていない。また、他者が理にそぐわない行動をしたとしても「それは仕方がない」と流す。

ぼくも理屈っぽい人間なのでロジカルシンキングの罠もよく承知していて。「正しさ」を他者に押し付けやすいんですよね。でも、人はロジックでは動かない。ロジカルシンキングで自縄自縛になっている人は沢山いますが、このジレンマに対して佐久間さんの「理に呑まれないようにする」「他者に押し付けない」姿勢はとても勉強になりました。

明日からできる具体的な方法論ばかり

20代30代の人にはピンと来ないかもしれませんが、『佐久間宣行のずるい仕事術』に書かれていることはどれも本当に役に立ちます。ぼくと佐久間さんとの共通点は同世代というだけですが、「これは役に立つ」と同じ40半ばの社会人として保証します。

どれも明日からできる具体的な方法論ばかりなので、まずは素直に試してみることをお薦めします。楽しく、無理せず、健やかに仕事をしていくためのレシピ本だから。アレンジとか隠し味とは料理ができるようになってから。ぜひお試しください。仕事に悩む社会人一年生の方にもお薦めです。


それしても、『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』齋藤ディレクターの解説よ…
悪くはない。悪くはないですが、この原稿がいつまでも出てこなかったというのは…フリが強い。読み終えて「え」と声を出してしまいました…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?