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忘れがちなひきだし

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忘れがちなテキストをしまっておく場所です。
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2022年2月の記事一覧

息子に関する10年前の日記と10年後の息子

10年前の日記です。 息子に関する10年前の日記そういえば今朝、六歳の息子が楽しみにとっておいた食パンの切れ端に、彼がトイレに行っている間に味噌汁をこぼして台無しにしてしまったのだった(二歳の娘を諌めようとしてぼくの手が当たった)。 彼は優しい人間なので、最初それを知ったときに「えー!」と笑っていたけれど、本当に悲しかったらしく、笑い顔がどんどんシワシワになって、ついには我慢できず「エーン!」と泣き出した。 ぼくは彼が笑い顔で堪えていたほんの数秒を見ながら、「ああ、こい

「自分の物語」に真摯に向き合う美しさ。

「漫画の主人公みたい」というメタファーが個人的に好きなのですが、近年は比喩ではなく本当に漫画の主人公のような青年たちが活躍している印象があります。 平野歩夢選手や羽生結弦選手を見ていると、「漫画の主人公みたいだ…」と心が震えます。大谷翔平選手もそうですね。 共通しているのが、「目標を持つこと」「チャレンジすること」に皆さん真っ直ぐで。先駆者として立ち続けることに葛藤や迷いもあると思うのですが、全てを内包した上で、それでもトライし続ける姿が本当に素晴らしいなあ…と思います。何

楽しすぎて震えが止まらない。

珍しく長電話して楽しそうに笑い声をあげている高一息子。中学時代の友人5人と1年ぶりにLINE電話しているらしい。 電話が終わり、興奮冷めやらぬ趣で居間にきた息子が、「見て。楽しすぎて体が震えてる」と。見ると本当に手も足も小刻みに震えている。楽しすぎてブルブル震える人を初めて見ました。 コタツに入りながら、「中学の友達と話すの、何でこんなに楽しいんだろう…」と不思議そうに呟くので、「そういうのを『仲間』っていうんだよ」と返すと、一瞬目を見開いて、「ああ!」とすごく納得してま