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Web制作/Web活用支援のこと

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Web/Web活用支援について考えたこと、学んだことをストックしていきます。
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2021年7月の記事一覧

「いま困っている!解決したい!」の現場に大企業も中小もない。の気づき。

こんなことを書くと呆れられますが、大切なことなので書いちゃいます。 BtoB顧客のWebマーケ支援を本格的に初めて実感したのは、「いま困っていることを解決したくて、検索して、調べて、アクションする」は大手企業も中小も一緒だなあ…ということです。 は?当たり前じゃん?と言われそうですが、「誰もが名を知る超大手企業はすっごい情報網を持っていて、Webで調べるなんてしないし、もっと最先端のことをやっている」って勝手なイメージを持っちゃうんですよね。小学生みたいですが。 もちろん

顧客は少しずつ学び、少しずつ動き始める

Webマーケ支援をしている製造系BtoBのH社様。 毎月の定例MTGを開催したところ、取締役営業部長が『ハブスポット流入から受注までを追ってみた』の資料を提出してくれました。タイトルがとてもいいです。笑 流入から受注までの流れは単純で、下記の通りです。 Web訪問(休眠客) ↓ 資料ダウンロード ↓ 営業部にパス ↓ 営業活動 ↓ 見積もり ↓ 受注 営業部長の資料では仮説のポイントもまとめてくれていました。 ・Webマーケは休眠客の掘り起こしに有効 ・特に自社製品を

今日のBtoBサイト|シナノケンシ株式会社

仕事柄、毎日多くのBtoBサイトを見ています。 今日、目が止まったのはシナノケンシ株式会社。長野県が誇る精密小型モータの世界的な企業です。 これまで一般的なものだった企業サイトが、リニューアルでぐっとオウンドメディア寄りの企業サイトに一新していました。 『BtoBのオウンドメディア的に企業サイトを活用する』という点においてとても参考になると思います。長野県企業でオウンドメディアにここまでやり切ったBtoBサイトはぼくの記憶ではありません。 BtoBのオウンドメディアで難

「他者の心理や行動に寄り添え」の指針がWebサイト制作に役立つ。(当然のことだけど大切なことだから忘れないように書いておく)

BtoBに強いWeb制作会社ベイジの代表・枌谷さんのツイートを見ていたら、おおお…と思いました。 スライドの一枚に特に心惹かれました。下記に転載させていただきます。 ”他者の心理や行動に寄り添えない人がペルソナやカスタマージャーニーを作ってもユーザーの気持ちは想像できない” おおお…落とし穴はそこなんだよなあ!と強く思いました。 ペルソナやカスタマージャーニーやグループインタビューは他者の心理や行動に寄り添えないと、自分の都合のいい結論を導き出すためで終わってしまうケ

妻の車が故障して知ったこと

半導体不足のニュースでは聞いていたが、新車納期に半年かかる。ひええ。と思いました。 もしぼくがディーラーの営業担当だったら、「今ほしい人」じゃなくて、「半年後&一年後にほしい人」に接触して、「今」のタイミングで発注してもらわなくてはならない。 元々ディーラーの営業活動はそういう活動であるとはいえ ・欲しいのは半年後 ・発注は今 このタイムラグはハードルが高そう。 よっぽど「この車が欲しい!」となれば別だが、そんな車愛を持った人は少数派なはずで。一般的な購入者として「え

「月1本のコンテンツすら書けない」と自覚した企業にとって大切なこと

Webマーケ支援をしている製造系BtoBのH社様で下記の流れが好調です。 業界でホットなトピック「A」でコンテンツ制作  ↓ 自然検索でWeb集客が好調(新規客)  ↓ AをテーマにしたWebセミナーの導線設置  ↓ セミナーの申込が好調(新規客) 既存客には同内容をメールで案内し、そちらも好調です。 でも、見る人が見たら「当たり前の施策じゃん?」と思う内容です。ぼくもそう思います。 もちろん当たり前なのですが ・長野のような地方 ・初めてWebマーケを始めるBto

Webサイトの設計時にはSEOも一緒に。基本の5ステップ。

一生懸命作ったWebサイトが全然集客できていないというのはよくある話です。よくある話ですが、こんなに悲しい話もありません。 自然検索で集客といえばSEO!と慌ててチューニングするケースもよくありますが、あまり成果に結びつかないこともよくあります。 大切なことは下記の3点です。 ・SEOはテクニックではない ・SEOは最後に考えるものではない ・SEOは設計時から考えるもの。というか設計そのもの ポイントは「SEOは設計時から考える」です。 下記の5ステップは「基本のキ

BtoBサイトは業界トピックスを積極的にコンテンツにした方がいい。のではないかという仮説。

君は今さら何を言っているのだね…と言われそうですが、すみません。 タイトルに書いたままです。 「そんなの当たり前だよ。もうやっているよ」 という企業様はこの後をお読みいただく必要はないかと…失礼いたしました。 「ん?どういうこと?」という企業様はちょっと耳を傾けてください。 ここで言っている業界トピックスとは、正確には「顧客側の業界のホットなニュース・トピックス」を指しています。 業界のホットなニュース・トピックスのイメージ例えば下記のようなイメージです。 ・自動車部

縁とか偶然って自分が思うよりずーっと大きな存在だなあ…ということ。

YouTubeを観ていたら、「結婚したいと思うパートナーと出会った」というPairsの広告が流れた。 ぼくは既婚者なんだけど、そんな風に思ったことないなあ…と改めて思った。敢えていえば、「様々な要素で結婚が選択肢に入るときに付き合っていた好きな子」となるのだけど、これがネガティブに聞こえるから難しい。 要は「たまたま/タイミング/そのとき付き合っていたから」になるのだけど、つまりは「縁」とも言えるわけで。 ぼくは結婚して20年経つが、ビリヤードの玉突きのように複雑に絡み

平岡謙一さんみたいなWebマーケ支援者になりたいなあと思った話。

地方中小企業のWebマーケティング活動について、いつも参考にさせてもらっている平岡さん。今日のツイートも目が止まりました。 三人の経営者の方に、創業時の想いをnoteに綴ってもらった。 ・なぜ会社を作ったのか ・会社を作ったときの使命感 ・これから会社をどうしていきたいか 半年以内に、そのnoteをみて注文が入った。採用の応募もきた。きれいなリクルートサイトも重要だけれど、やはり創業者の想いは最強のコンテンツ。 素晴らしい… これって、創業者がnoteに「自分の手」で「

地方の個人経営店の大事な手法になるかもしれない。「ドキュメンタリー × ジャーナリズム × オウンドメディア」

ご近所のゲストハウス、1166バックパッカーズ飯室さんのブログ『詩乃ロス』がめちゃめちゃ興味深かったのです。 少し長いですが引用します。 私(飯室)が1166バックパッカーズの店主、つまり雇用主である。他にアルバイトスタッフは3名。そしてヘルパーの詩乃さん、というメンバーで構成されている。多くのゲストハウスの場合、ヘルパーは短期間のボランティアスタッフ。朝の掃除など簡単な作業を数時間手伝う代わりに宿泊代や食費が相殺される。ただ詩乃さんの場合は特に宿の日常の仕事(つまり、掃

BtoB顧客にWebコンテンツを書いてもらえるようになるためのポイント(覚書)

Webマーケ支援のタスクに「どうやって顧客にコンテンツを書いてもらえるようにするか」があります。 成果を出すために安定かつ良質なコンテンツ供給はかなり大切ですので、重要なタスクです。 これからのBtoB企業は「Webコンテンツの内製化」「社内コンテンツ力」でも競合他社との差別化は生まれるので、市場ニーズとしても広がる領域だと思っています。制作会社にとってはここをバリュー化できれば、武器がひとつ増えたと言えるかもしれません。 しかし、コンテンツの内製化は基本的には三者三様で