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本や映画や音楽について

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本や映画や音楽についてのあれこれ
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2022年6月の記事一覧

20年読み続けている愛読書。『プラネテス』

JBNの制作ユニットの朝礼は当番制で、毎月決められたテーマについての短い発表があります。今月のテーマは『わたしの愛用品』だったので、ぼくは愛読書の『プラネテス』を発表しました。 『プラネテス』1999年からモーニングで連載された幸村誠の漫画。全4巻。 宇宙開発によって生まれたスペースデブリ(宇宙ごみ)の回収業者である主人公が自分の宇宙船を手に入れたいと夢見る物語。 SF漫画と称されますが、ぼくにとっては青年期の放浪を描いている漫画です。読後感としてはアーシュラ・K・ル=グ

最相葉月『セラピスト』

毎晩寝る前に少しづつ読んでいた最相葉月のドキュメンタリー『セラピスト』を読了。 毎章ごとに井戸の中に降りていく感覚でした。印象的な言葉が多い本。特に、言葉によって因果関係を生み出すことによる功罪はハッとしました。 言葉に溢れている現代だから尚さら。その対応策として、「ただひたすら聞く」という姿勢と、それに伴う沈黙に思いを馳せました。

『フラッシュダンス』と『サタデー・ナイト・フィーバー』

『フラッシュダンス』『サタデー・ナイト・フィーバー』を映画館で観る。共に未観だったのでこういう企画はありがたいです。 1983年公開『フラッシュダンス』 1977年公開『サタデー・ナイト・フィーバー』 古い映画を観て、古さが障壁になることはほぼないのだけど、『フラッシュダンス』はくっきりと古かった。80年代臭がすごい。MTV的スタイルと言われるけれど、ぼくはカラオケ映像を連想しました。つまりはフラッシュダンス的亜種としてカラオケ映像も80年代の系譜なのかもしれない。 『