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新刊『美大式 ビジネスパーソンのデザイン入門』に込めた想い📕

2024年5月に、ようやく私の初書籍『美大式 ビジネスパーソンのデザイン入門』(翔泳社)を刊行することができました。この本は、2016年に母校でもある武蔵野美術大学と共同で、日本初のデザイン経営の学校「WEデザインスクール」をスタートしてから8年間の活動の、大きな成果の一つです✨

ご関心のある方は、ぜひお読みいただけましたら嬉しいです☺️

今日は、この本の内容と込めた思いについてお話ししてみようと思います。


📕どんな本なの?

・デザインとは何か?多くの人は答えられない

この本は、一言で言うなら「一番わかりやすいデザインの教科書」です。
なぜ、一番わかりやすいのか?それは、これまで誰も話してこなかった「デザイン
ってそもそも何?」を基本のキから丁寧に言語化している
からです。

あなたは「デザインって何?」と聞かれたときに、答えられるでしょうか。
ほとんどの人は、説明できずモゴモゴしてしまうはずです。
なぜなら、誰にでもわかるように「デザインとは何か?」を言語化したものが世の中に、圧倒的に少ないからです。

・デザインに疑問があっても聞きづらい

むしろ多くの人は
「デザインってなんだかよくわからない」
「感覚的で主観的なものだと感じて、モヤモヤしてしまう」
「そもそもデザインって何?と思っても、恥ずかしくて聞けない」
「センスがない人だと思われたくない」
こんなふうに、思っています。
だから、デザインに対して疑問があっても、なかなか聞くことができないのです

一方でデザイナーは、そのような初心者が疑問に思っていることについて、あまり話しません。なぜなら、話す必要がないと思っているからです。
多くのデザイナーはこう思っています。
「こんなことは、あまりにも普通のことだから言う必要がない」
「当たり前のことを説明するのは、逆に失礼」
とか、
「当然のことすぎて言葉にしたことがなかった」
「感覚的に理解していることだから、言葉にして共有したことがない」
ということが実は多くあるのです。
そのため、初学者が本当に知りたい「基本のキ」の部分を、ほとんど話すことがないのです。

・初心者のデザインへのモヤモヤを言語化して解説!

この『美大式 ビジネスパーソンのデザイン入門』では、そうやって今まで、意図せず隠されてきてしまった、デザインの本当の基礎を、しっかりお伝えするために書きました。

多くの初心者が抱えるデザインへのモヤモヤを、明確に言語化して解説しています。なので、これまでどんな本を読んでも、デザインがわかったような気がしないと感じていたみなさんや、初めてデザイン書を手に取るみなさんに、ぜひ読んでいただきたいと思っています。

きっと、これまで抱えていたデザインへの疑問や悩みがスッキリ解決して「デザインがわかった!」という感覚になっていただけるはずです😊


📕こんな方に読んでほしい!

この本をどんな方に読んで欲しいか。
それはこんな方々です。

☝️デザインの発注・判断で困っている

・デザイナーを上手く選べない
・デザイナーにいい指示が出せない
・デザイナーとのやりとりで、いつも失敗してしまう
・デザインを言葉で説明できない

☝️デザインの良し悪しがわからない

・A案とB案どちらがいいか?感覚で答えてしまう
・デザイン案の決定はいつも多数決になってしまう
・主観で意見を言う人に、反論できない
・デザインの判断軸がわからず、いつも勘頼み

☝️アイデア発想がわからない

・何を考えれば「デザイン的」発想になるのかわからない
・もっと優れたアイデアが出せる人になりたい
・センスのいいアイデアが出せる人に憧れている
・バイアスを壊して、凝り固まった頭を柔らかくしたい

☝️デザイン経営を目指している

・経営にデザインを、どうやって取り入れたらいいかわからない
・デザインは経営に、どう役に立つのか?知りたい
・デザイナーとうまく協業できるようになりたい
・デザイナーがいるチームを上手くリードできるようになりたい
・デザインができる組織に変えていきたい

☝️デザインのことで、日常に困りごとがある

・日常業務の中で、資料づくりなどにいつも時間がかかりすぎる
・部下の資料に上手く意見を言えない
・服や持ち物などを選ぶ時、センスが良いものが選べている自信がない
・センスをアップしてビジネスパーソンとして自信をつけたい

さて、あなたにも当てはまることがあったでしょうか?
デザインは、あなたの生活・仕事のあらゆる場所にありますよね。
ちゃんとデザインを知れば、いろんな悩み事が解決されて、仕事の成果もぐっと高まるはずです!😊


📕なぜこの本を書こうと思ったのか?

私は、武蔵野美術大学を卒業していますが、実はもともと18歳の高校3年生の時は法学部志望でした。けど、本当はアートやデザインが好きだった自分を思い出し、自分らしさを生きるために美大に進もうと、最後の最後に進路を変更したのです。なので、一般的に美大に行こうとする人とは少しバックグラウンドが違っていました。

絵が得意なわけでもなければ、美術部だったわけでもなかった。だから、アートやデザインは好きではあったんだけど、私も最初は、多くの皆さんと同じように「アートやデザインはよくわからない」「苦手だ」というような感覚もまたすごく持っていたんです。

この本は  そんな私だからこそ書こうと思った、書くことができた本だなと思っています 。これまでデザインに関する本を色々読んでみた、という方もたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思います。もしくは動画だったり イベントだったりデザイナーの話を聞いてみた、というような方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。そんな時に
「わかりづらいな」
「デザインって、いつもなにかもやっとするんだよな」

というようなことを感じた経験があるという方は結構多いんじゃないでしょうか。
「一番聞きたいことが聞けてないような気がする」
「根本的なところを聞いてみたいんだけど、何を聞いたらいいかわからない」
「こんなこと聞いたら恥ずかしいんじゃないかな」

そんな風に思ったことがある、という方もきっといただろうと思うんです。

私も、美術大学に入った時に「なんだか一番聞きたいことが聞けていない気がする」といつも感じていました。私は、授業の1コマ目から参加してるはずなのに、「このクラスの前に、みんなですでに何か前提を確認しちゃうよな クラスがあったのかな?」と思うほどでした。自分が知りたい根本的な部分が説明されることはなくて、すっぽり抜けてるように感じてしまう。そんなことが結構ありました。それくらい、美大にいる人だったり、デザイナーになる人には、暗黙の、共通の価値観というのがあるんですよね。

なんでそういう風になるかと言うと、やっぱり「アートやデザインに幼少期から触れて もうネイティブのようにその世界観を理解している人」と、「アートやデザイン に触れる機会があまりなくて、新しく学ぶ外国語の ように感じてしまう人」 その差があるから なんだろうと思います。

ネイティブの人にとっては自然に身についていることだから、当たり前で、あえて共有するべきこととも思わない。「こんなの、みんな誰でも普通に知ってることでしょ?」という風に思ってしまう。でも、そうでない人たちにとっては「ちゃんと整理して確認しておきたいこと」であり、その部分がちゃんと整理されないと、「なんかちょっと足元がぐらついている」という感じだったり、「ずっと核心の部分が不明瞭なままだ」というようなことになってしまう。

もちろん、これって別に、デザインの分野に限ったことだけではないと思います。他の専門性が高い分野も同じだと思うんです。ネイティブのように触れてきた、わかっている人たちと、そうでない人たちとではスタートラインが違うから、「なにが当たり前か」ということに、大きな差がある。これは、よくあることだろうなと思います。

でも、もちろんそこがすれ違ったままではダメ。その差をちゃんと理解した上で、苦手意識を持つ初学者に寄り添いながら、ネイティブの知識を「基本のキ」から説明できる。そういう役割を担う人、というのが必要なんじゃないかなと思います。この本でこだわったのは まさにそのポイントです。

アート・デザインに対して苦手意識を持つ人が「何をわからないと思ってるのか?」「どんなモヤモヤでつまづいてるのか?」その根本的な部分に、徹底的にフォーカスして寄り添うことで、これまで初学者が「わかりたい、聞きたいけど聞けなかったこと」を、これまでにないわかりやすさで伝える、ということができたんじゃないかなと思っています。

これから、デザインを知りたい初学者の方も、この本にあるような基礎的な疑問や誤解が解消されてくると、スムーズにデザインに向き合うことができるようになり、着実にデザインの力を伸ばしていくことができると思うのです。

ぜひ本書をきっかけに、デザインへの扉を開いていってほしいなと思っています👍

📕みなさんにお願い✨

本を読んでいただけたら、ぜひnoteやSNS などで感想をシェアしてくださったら嬉しいです!😊

本当はデザインを知りたかったけど、知る機会がなかったという方たちや、デザインは自分には縁遠いんじゃないかと誤解している方に、この本が届いて欲しい!!🌈✨

多くの方がデザインの本当の良さを知って、世の中にもっとデザインで幸せになる人が増えて欲しい。それが私の一番の願いです。

ぜひ、みなさんのお力をお貸しください✨


稲葉裕美への取材や講演依頼、WEデザインスクール/WEアートスクールの法人研修の実施のご相談などは下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。



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