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多様性ダイバーシティと共生社会ソーシャルインクルージョン

会派勉強会に認定NPO法人クリエイティブサポートレッツの久保田翠さんに、ダイバーシティとインクルーシブに関して、お話しいただきました。

重度知的障害のお子さんをもち、2000年にクリエイティブサポートレッツの設立移行、様々な障害福祉事業に取り組まれています。
6年前に「アルス・ノヴァ」を訪問して以来、アートだけでなく、音楽、観光といった様々な切り口から福祉領域の課題を顕在化させ、これまでの偏見や固定概念を覆す取り組みは、常に驚かされています。当時の自分の中に、ダイバーシティやインクルーシブという概念を教えていただいた最初の機会だったと覚えています。

今回の勉強会では、コロナ禍にあって新たに取り組まれている福祉人材育成プログラムも紹介されました。
コロナ禍により就業ができなくなったり、収入が減少したみなさんを対象に、福祉の仕事への入り口となる研修会を企画。知的障害や精神障害のある方のヘルパーを養成するセミナー、通常2〜3万円かかる受講料が、日本財団の助成により、無料で受講できるものです。

圧倒的な福祉人材の不足、雇用形態や資格主義の考え方にも課題あると指摘され、また、浜松市は施設が大型の知的障害施設が充実している代わりに、ヘルパー従事者の数は政令市で最下位という事実も初めて知らされました。
これらのように社会包摂を担う人材育成プログラムを実施し、共生社会の実現に向けて、街の様々なステークホルダーの皆さんとも連携し、フォーラムを企画、コロナ禍後の中心市街地の新しいビジョンを提案しようと動いています。

行政だけでなく、これまでの価値観において、縦割りの発想や分断が生まれてきた歴史において、その違いを相互に認め、どのように共存していくかは、大きな課題です。
インクルーシブという言葉一つをとっても、福祉施設の人が言うインクルーシブと、他の人が思っているインクルーシブの概念やゴールが合致していないのではないかという指摘など、色々と気付かされることばかりです。

最後に、会は会長の高林議員の娘さんが、小さい時に隣にあった知的障害施設によく遊びに行って、友達を作っていたことも影響したのか、現在は、特別支援学校の教員となっているというお話を聞き、やはり幼少期、価値観形成に大切な時期でのインクルーシブ教育に資する環境を作ることが、時間こそかかルガ、社会包摂の共生社会の実現の道なのではないかと考えます。
今後も、子どもの教育や社会システムの構築に対する政策形成に、多様な角度から研究を深めていきたいと思います。

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